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ファーウェイのCFO=最高財務責任者の孟晩舟氏は今月1日、アメリカの要請によってカナダの空港で逮捕され、カナダの検察当局は制裁下のイランとの取り引きをめぐる詐欺の疑いがあると主張しています。

この事件について中国外務省は8日、楽玉成次官が北京駐在のカナダのマッカラム大使を呼んで強く抗議したと発表しました。

この中で楽次官はカナダ当局の対応について「中国国民の権利を侵害する極めて悪質なものだ」と批判しています。

そのうえで「直ちに釈放して、合法で正当な権利を適切に保障するよう強く促す。さもなくば必ず深刻な結果を招き、すべての責任はカナダ側が負わなければならない」と述べ、対応を求めました。

孟氏をめぐっては7日、カナダの裁判所で行われた審問で、検察当局がアメリカに身柄を引き渡すまで勾留を続けるよう求めたのに対し、孟氏側は国外逃亡のおそれはないとして保釈を求め、勾留を続けるかどうかの結論は10日以降に持ち越されています。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/12/08/200230(「勾留か保釈か」ファーウェイ幹部の審問 結論持ち越し)

「孟容疑者はファーウェイ創業者である任さんの娘。両親が高校生のときに離婚しているから、お母さんの苗字になっている。大学卒業後に銀行で1年働いた後、自分が娘であることを隠して、ファーウェイの受付嬢として1993年に入社した。コピー取りや商品リスト作成など一般職のような仕事をして、3年後に一旦退社したあと大学院(華中理工大学)で会計学を学び、1997年に復職してから一貫して財務畑を歩んでいます」

 なぜ突然、孟容疑者は同社のCFOに抜擢されたのか。その理由について、浦上氏は「副会長になったのは今年の3月で、CFOになったのは2011年。これは突然ではなく、すでに10年以上ファーウェイで財務の仕事をしていた。長くCFOをしていた前任者の退任に伴って彼女はCFOになったので、社内的には『突然CFOになった』ということではない。CFO就任のときに『創業者の娘ですよ』と公表された」と語る。

「孟容疑者はおよそ18年間、(自分が創業者の娘だと)言わないままファーウェイでキャリアを積んできた。ドラマのような話ですが、2012年の記者会見で『自分の正体を分からない方が、いろいろな人を見られるんじゃないかと思った』と彼女は語っています。核心的な理由はないですが、お父さんが『いろいろな人と関わる立場で、いろいろな人を見なさい』と言ったようです」

 今回、アメリカはどのような意図があって孟容疑者の逮捕に踏み切ったのだろうか。浦上氏は「逮捕そのものの容疑は、イラン制裁措置における違反容疑。でも、もともと10年くらい前から、アメリカはファーウェイをものすごく警戒していた。創業者である任氏は人民解放軍出身で、約20年軍人だった。中国でも広く知られた話で、ファーウェイは政府との関係を武器に成長してきた企業というイメージがある。『ファーウェイの通信機器から情報を抜かれるんじゃないか』という警戒があった。トランプ大統領になってその警戒が加速したと見ています」と推測する。