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韓国と北朝鮮は、ことし9月の南北首脳会談で、軍事的な緊張緩和に向け、非武装地帯に設置されている歩哨所を将来的にすべて撤収することで合意していて、先月末までに双方が11か所ずつを試験的に撤収しています。

12日は南北合同での検証作業が行われ、このうち東部カンウォン(江原)道のチョロン(鉄原)の現場が報道陣に公開されました。

午前中、韓国軍の兵士およそ10人が徒歩で軍事境界線に向かい、出迎えた北朝鮮軍の兵士と握手を交わし、北朝鮮側に入りました。

そして、高台にあった歩哨所の跡を確認したほか、午後には韓国側でも検証が行われました。

これについて、韓国のムン・ジェイン大統領は「南北の合意の履行に向けたはっきりとした意志を示した。国際的にも信頼構築のための模範的な事例だ」と評価しました。

武装地帯では、韓国側がおよそ50か所、北朝鮮側が150か所程度の歩哨所を設置しているとされ、ムン政権としては、すべての撤収を早期に進めたい方針ですが、韓国国内では、防衛力の低下につながるとの批判も出ています。

韓国と北朝鮮は、ことし9月の首脳会談で、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が「近い時期にソウルを訪問する」ことで合意していました。

具体的な時期について、ムン・ジェイン文在寅)大統領が「なるべく年内に」と述べて意欲を示したこともあり、韓国メディアでは、今月に入り、連日、さまざまな日程案が取り沙汰されていました。

こうした中、韓国大統領府のユン・ヨンチャン(尹永燦)首席秘書官は12日、報道陣に「年内は難しいだろう」と述べ、キム委員長の年内のソウル訪問は困難だとの見方を示しました。

そのうえで、ユン首席秘書官は「1月の訪問の可能性はある」として、年明け以降の実現を目指す姿勢を示しました。

韓国では、北朝鮮側が非核化をめぐる米朝協議が難航し制裁も科される中では、キム委員長のソウル訪問の利益が少ないと判断したのではないかという見方も出ています。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/12/11/200220(米政府 北朝鮮高官3人に制裁「深刻な人権侵害や検閲」)