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ベルギーのブリュッセルで13日、EUの首脳会議が始まり、イギリスのメイ首相も出席してEU離脱について各国との協議が行われています。

メイ首相は前日に行われた与党・保守党内の投票で信任を得たものの、EUとの離脱合意について議会の承認を得る必要があり、メイ首相がまとめた合意に反対する議員を説得する材料をEU側から引き出したい考えです。

イギリス国内では、合意のうち隣国アイルランドとの国境をどう管理するか解決策が見つからない場合、イギリスが事実上、EUの関税同盟に残るという条項について「永続的にEUのルールに縛られるのではないか」との懸念が広がっています。

このためメイ首相は、イギリスが残留するとしても一時的なものとすることなどを盛り込んだ法的拘束力のある文書をEU側と交わしたい考えで、会議に先立って「突破口がすぐ見つかるとは思わないが、確約を得るべくすぐに取りかかりたい」と意欲を示しました。

ただEU側は、あくまで再交渉には応じない姿勢で、打開策を見いだせるのか、協議の行方が注目されています。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/12/13/200310(英メイ首相 与党議員投票で信任 首相退任)

これを受けて、イギリスを除く27か国は総括文書を採択し「イギリスが関税同盟にとどまる措置は、国境問題が解決するまでの一時的な措置だ」とイギリス側の懸念を考慮する姿勢を示しました。

一方で、再交渉には応じないことを改めて強調し「すべての可能性を考慮して備えを進めるよう求める」として、取り決めのないままイギリスが離脱した際の混乱に備えるよう加盟国に呼びかけました。

このため、メイ首相が離脱強硬派の反発を弱めるのは難しい情勢で、依然、厳しい立場に立たされています。