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内戦が続いてきたシリアの民主的な選挙の前提となる新しい憲法を作る憲法委員会は、アサド政権と反政府勢力、それに国連の3者が50人ずつメンバーを選ぶことになっていますが、アサド政権が反政府勢力に対して軍事的な優位を固める中、メンバーの構成をめぐって3者が対立し、設置が大幅に遅れています。

こうした中、反政府勢力を支援している隣国トルコのチャウシュオール外相は16日、記者の質問に答え、「アサド政権は憲法委員会のメンバーの3分の2を占めることを目指しているが、トルコと国連は反対し、交渉している」と述べました。

そのうえで、メンバーの構成をめぐる対立で近く、アサド政権側との間で妥協が図られ、「年末か来年初めまでには憲法委員会の会合が開かれるだろう」と設置の見通しを示しました。

これについては、アサド政権の後ろ盾のロシアのラブロフ外相も今月14日、憲法委員会の構成メンバーがほぼ固まったと述べて、設置は近いという認識を示しています。

さらに、チャウシュオール外相は、起草された憲法に基づいて、国外のシリア難民も参加した公正で民主的な選挙が行われるべきだとしたうえで、それが実現すれば、トルコなどが退陣を求めてきたアサド大統領が当選しても結果を受け入れることを検討すべきだという考えを示しました。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/12/15/200320(トルコがクルド人勢力に軍事作戦の構え 米との対決姿勢も)

スーダンバシール大統領は16日、シリアの首都ダマスカスを訪問し、空港でアサド大統領の出迎えを受けました。

アラブ諸国の首脳がシリアを訪問したのは、シリアで混乱が広がった2011年以降、初めてです。

シリア大統領府によりますと、首脳会談で、バシール大統領がシリアを支持する考えを伝えたのに対し、アサド大統領は、シリアへの訪問に謝意を伝え、内戦前の関係に戻す弾みになると強調しました。

アラブ諸国はアサド政権について、デモを弾圧したとして、各国でつくるアラブ連盟への参加資格を停止するなど厳しい姿勢をとってきました。

しかし、最近ではシリア内戦でアサド政権が圧倒的な優位を固めたという現実に合わせていくべきだという意見も出ていて、今後、アラブ諸国の間で、アサド政権との関係改善を図る動きが広がるか関心が集まっています。