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シリアでは、内戦につながる民主化運動が広がってから、ことし3月で10年になりますが、この数年でアサド政権が反政府勢力に対する軍事的な優勢を固めています。

一方、内戦の政治的な解決を求める国際社会の仲介で、おととし、新しい憲法を起草する憲法委員会」が設置されましたが、反政府勢力が、新しい国造りにはアサド大統領の退陣が必要だと主張しているのに対し、政権側は応じず、憲法委員会の協議は進展していません。

憲法委員会にメンバーを送り込んでいる、反政府勢力の主要組織シリア国民連合のルバ・ハボシュ副代表は、拠点を置くトルコのイスタンブールNHKの取材に応じ、アサド大統領が協議を進展させずに、ことし大統領選挙を行いさらに7年の任期を得ようとしていると批判しました。

そのうえで「この選挙を国際社会が拒否しなければシリア国民に大きな禍根を残す。私たちは圧力を強めていく」と述べ、ことしこそ憲法委員会の協議を進展させるために、国際社会の協力も得てアサド政権への圧力を強めていく考えを示しました。

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