多くの神社が経済的に苦しい状況に立たされていることを知っていますか? https://t.co/rE8QMqyg56
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年1月13日
マンション建設が相次ぐ背景には、各地の神社の厳しい運営の実態があります。
神社本庁が3年前、およそ6000の全国の神社に行ったアンケートによりますと、年間の収入が1億円以上の神社はわずか2%だった一方、300万円未満と答えた神社はおよそ6割にのぼっています。
神社の運営の現状について、国学院大学神道文化学部の藤本頼生准教授は「高齢化や人口減少で氏子の数が減り、地方を中心に収入の確保が難しくなっている。経営が立ちゆかなくなる神社が相次ぎ、この10年で神社の数はおよそ300減っている。多くの神社は危機的な状況に立たされている」と指摘します。
藤本准教授によりますと、地方の神社の中には氏子が数世帯にまで減って建物の建て替えがままならないところがあるほか、神職のなり手が見つからず、1人の神職がおよそ100の神社を受け持つケースもあるということです。
「神社が存続していくためには住民や自治体と地域の活性化に取り組んだり、地域の外に引っ越した人とも接点を持ったりと、氏子との新しい関係作りに取り組む必要がある」(藤本准教授)