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中国政府は26日、北極圏の基本政策に関する初めての白書を発表し、中国外務省の孔鉉佑次官が北京で記者会見を行いました。


白書では、中国が北極圏に最も近い国の1つだと紹介し「エネルギーの消費大国である中国にとって、北極海航路の利用や資源開発は経済の発展に巨大な影響を与える」と指摘しています。


そして、北極海の沿岸国の管轄権などを尊重するとしたうえで「中国は企業による北極海航路の商業利用や恒常的な運行を奨励する」としているほか「環境保護を前提に石油や天然ガスそれに鉱物資源の開発に企業が参加することを支持する」とし、権益の確保に向け中国として積極的に関わっていく方針を示しています。


中国は、豊富な資源のある北極圏の開発を進めるうえで、沿岸国との関係強化を図っていて、白書では海洋環境保護のほか、気候変動対策などでも各国と協力を深めていくと強調しています。


一方、中国の北極圏の進出には懸念する声もあり、会見の中で孔次官は「中国が資源を略奪し、環境を破壊するなどという心配は全く必要ない」と述べ懸念の払しょくに努めていました。