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ロシア南部のソチでは、29日から2日間の日程で、シリア内戦の終結を目指して、ロシアとイランが支援するアサド政権側の代表とトルコが支える反政府勢力の代表が参加する会議が開かれていて、ロシア外務省によりますと、1500人以上が現地に入りました。


30日、ロシアのラブロフ外相は全体会合でプーチン大統領のメッセージを読み上げ、「シリアの歴史の悲劇のページをめくる環境は整った」と述べ、政治的解決に向けて重要な役割を果たすことに強い意欲を示しました。


会議では、政治プロセスの進め方などについて意見を交わすとともに、シリアの国境線を維持し、勢力ごとに国土を分割することは認めないことを確認するものと見られます。


ただ、反政府勢力の主要なグループは、会議はアサド政権を利するだけだとしてボイコットしたほか、空港に到着した反政府勢力の一部が、会議のロゴマークにアサド政権の支配を象徴するシリア国旗が使われていることに強く反発し、全体会合の開始が大幅に遅れるなど、立場の違いが改めて浮き彫りになっています。


シリア内戦の終結を目指して30日、ロシア南部のソチで開かれた会議は、ロシアとイランが支援するアサド政権側の代表と、トルコが支える反政府勢力の代表およそ1500人が出席して非公開で行われました。


会議のあと発表された声明では、シリアの主権を尊重することや外国の干渉を排除することなど12の原則を打ち出したうえで、国連安全保障理事会の決議に基づいて新しい憲法づくりを進めるため、双方の代表による委員会を設置することで合意しました。


国連のデミストラ特使は、「今回の合意は、安保理決議に沿って国連が主導して目指すシリアの政治的解決に貢献する」と述べて、双方の対立が続いている国連主導の和平協議を補完するものだと強調しました。


今回の会議を主導したロシア側の説明によりますと、今後提出されるリストをもとに国連が選定に入る委員の割合は3分の2がアサド政権側から、3分の1が反政府勢力側からとしていて大きく偏っていることから、今回ボイコットした反政府勢力の主要なグループなどからの反発も予想されます。

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