仮想通貨下落「テザー」が引き金 (広瀬隆雄) https://t.co/lUAnv5cD8m
— BLOGOS編集部 (@ld_blogos) 2018年2月1日
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なぜテザーへの召喚状がこれほどのインパクトを持つのでしょうか?
この謎を解くにはテザーという仮想通貨の価値提案を理解する必要があります。テザーは「ドルとの1:1の交換比率を維持する」ことを約束しています。つまり「余り変動しない仮想通貨」なのです。
余り変動しないということは、トレーディングの対象としては面白くありません。
しかしいつでもドルと1:1で交換できるからこそ、その他のいろいろな仮想通貨に投資する際、そのファンディング・カレンシーとして利用価値があるのです。
特に中国の投資家は中国政府の仮想通貨取引の取り締まり強化で、トレーディング活動を国外に逃避させる必要がありました。そこでまずオフショア・ドルをテザーに換え、それをいろいろな仮想通貨に投資する際の決済通貨としたのです。
さて、今回、CFTCがテザーに対してかけた疑いとは「テザーが顧客から受け取ったドルを流用し、他の仮想通貨に投資したので、それらの投資で損をした場合、顧客のドル返金要求に応えられなくなるのではないか?」ということです。換言すれば、ドルの準備不足です。