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アメリカのティラーソン国務長官は、8日、中国で外交を統括する楊潔チ※国務委員と首都ワシントンで会談しました。


会談後、国務省のナウアート報道官は、記者会見で北朝鮮に対して核・ミサイル開発を放棄させるため、圧力をかけ続ける方針を再確認したと説明しています。


アメリカは、北朝鮮がオリンピックをめぐり融和ムードを演出する中でも、最大限の圧力を加える方針は変えておらず、ティラーソン長官は、会談で、圧力強化のため、中国に一層の行動を求めたものと見られます。


ただ、アメリカは、中国に対して貿易の不均衡を是正するよう求める姿勢を強めるだけでなくトランプ大統領が先の一般教書演説で、安全保障上の競合勢力と位置づけるなど、警戒感を示す姿勢が目立っていて今後、北朝鮮の問題で両国がどこまで足並みをそろえられるかが注目されています。


韓国に到着した安倍総理大臣は、開会式が行われるピョンチャンオリンピックスタジアム近くのホテルで、午後3時すぎから1時間にわたってムン・ジェイン大統領との日韓首脳会談に臨みました。


このあと安倍総理大臣は、同行する記者団に対し、慰安婦問題をめぐる日韓合意について、「ムン大統領に対し、日韓合意の日本の立場を明確かつ詳細に伝えた。日韓合意は最終的かつ不可逆的に解決した合意だ。国と国との約束は2国間関係の基盤であり、ムン大統領との間で、未来志向の日韓関係を作り上げなければならないという認識を共有した」と述べました。


また安倍総理大臣は、北朝鮮への対応について「北朝鮮は核・ミサイル計画を執拗に追求し、開発を続けている。国際社会はこうした現実を直視する必要がある。対話のための対話に意味はないということをムン大統領にはっきりと伝えた」と述べました。


そのうえで安倍総理大臣は、「北朝鮮に政策を変更させ、北朝鮮の側から対話を求めてくるよう、国連安保理の制裁決議を加盟国が順守し、圧力を最大限まで高めていく必要があるという日米で完全に一致した確固たる方針をムン大統領と改めて確認した」と述べました。


さらに安倍総理大臣は、オリンピックに伴って韓国と北朝鮮の融和ムードが高まっていることに関連し、「日韓米の強固な協力関係は、決して揺らぐことはないことを北朝鮮はしっかりと認識しなければならない。北朝鮮には、拉致問題、核・ミサイル問題の解決に向けて、具体的な行動を取るよう、引き続き日韓米の緊密な連携のもとに強く働きかけていきたい」と述べました。


北朝鮮の専用機は、9日午後1時45分ごろ、ソウル近郊のインチョン空港に到着し、高位級代表団の団長、キム・ヨンナム最高人民会議常任委員長や、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の妹、キム・ヨジョン(金与正)氏が姿を見せました。


北朝鮮の最高指導者の肉親が韓国を公式訪問したのは、今回が初めてです。


空港では、韓国のチョ・ミョンギュン(趙明均)統一相などが出迎え、黒のコート姿のキム・ヨジョン氏は、団長のキム常任委員長に続いて応接室に入り、時折、笑顔を見せていました。


その際、90歳のキム常任委員長が、30歳前後とされるキム・ヨジョン氏に、中央の席を譲ろうとする場面も見られました。


このあと一行は、高速鉄道に乗ってオリンピック会場のピョンチャンへ向かって出発しました。


北朝鮮の高位級代表団は、9日夜の開会式に出席するほか、10日は、ムン・ジェイン(文在寅)大統領と面会し、ともに昼食をとることになっていて、南北関係の改善などをめぐってどこまで突っ込んだ意見交換が行われるのか注目されます。

キム・ヨジョン氏は、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の妹です。


年齢は30歳前後と見られ、かつてキム委員長と一緒にスイスに留学した経験があるとされています。


初めて公の場に現れたのは、父親のキム・ジョンイル金正日)総書記が死去した2011年12月で、党や軍の幹部たちよりも前に立ってひつぎに一礼する姿が、国営テレビで確認されました。


2014年には、国営メディアを通じて党の副部長の肩書きで紹介され、その後、体制の宣伝や思想教育を統括する宣伝扇動部の副部長に就任したことが判明しました。


また、おととしの党大会では、129人いる中央委員の1人に選出され、市民パレードを観覧するキム委員長に、親しげに話しかける様子が見られたのに続いて、最高人民会議に代議員として出席しました。


そして去年4月、首都ピョンヤンの、高層ビルが建ち並ぶ通りのしゅんこう式では、キム委員長に同行したキム・ヨジョン氏を、NHKの取材班が撮影しました。さらに、去年10月に開かれた党の中央委員会総会では、政治局員候補に抜てきされるなど、その存在感を増していて、今回、韓国への派遣にあたって、北朝鮮側はキム・ヨジョン氏の肩書きを、党中央委員会の第1副部長と伝えたことから、宣伝扇動部の第1副部長に昇格したとみられます。


キム・ヨジョン氏は、8日ピョンヤン中心部で行われた、軍の創設70年を記念する軍事パレードにも出席し、国営テレビが放送した映像で、演説するキム委員長の背後にある柱のかげに立っている姿が確認されました。

一方、アメリカ政府は、去年1月、キム・ヨジョン氏が人権侵害に関わっているとして、独自の制裁対象に指定しています。


貨客船は、かつて在日韓国・朝鮮人北朝鮮に渡った「帰還事業」などに使われていた初代の「マンギョンボン号」で、ピョンチャンオリンピックに合わせ北朝鮮の芸術団を乗せて韓国に入港した「マンギョンボン92号」とは別の船です。


「マンギョンボン号」は現在、ロシアの運輸会社が運航していて、先月31日、北朝鮮からの貨物を積んでロシア極東のウラジオストク港に入港しようとしたところ港湾当局から入港を拒否され、沖合に停泊していました。


ウラジオストクの税関は入港を認めない理由についてNHKの取材に対し、運輸会社が「家畜用の餌」と説明していた積み荷が「国連安保理の制裁決議で北朝鮮からの輸入が制限された物が含まれている可能性がある」と説明しています。


港湾当局は9日、入港を認めないことを運輸会社に改めて通知し、マンギョンボン号は北朝鮮に戻ることになりました。


北朝鮮とのつながりが強いとされるロシアですが、北朝鮮からの出稼ぎ労働者の送還も始めており、今回、制裁決議を確実に履行する姿勢を示す形となりました。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20180208#1518086272