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1956年に日本と当時のソビエトのあいだで署名された「日ソ共同宣言」の交渉に参加し、両国の国交回復に貢献したソビエトの元外交官、セルゲイ・チフビンスキー氏が病気のため亡くなりました。99歳でした。


チフビンスキー氏はロシア革命の翌年の1918年に現在のサンクトペテルブルクに生まれ、1938年にソビエトの外交官となり、日本や中国、イギリスのソビエト大使館に勤務してきました。


1956年には日本とソビエトのあいだで署名された「日ソ共同宣言」の交渉に交渉団の1人として参加し、国交回復に貢献したことで知られています。


「日ソ共同宣言」では、平和条約が締結されたあと、ソビエト北方領土歯舞群島色丹島の2島を日本に引き渡すとしていますが、日ロ間ではいまだに平和条約が締結されておらず、最大の懸案となっています。


チフビンスキー氏はおととし「日ソ共同宣言」の60周年を記念する式典に出席した際、「日本とロシアは隣国として本格的な友好関係を発展させられないまま、60年の歳月をむだに過ごしてしまった」と述べ、平和条約の早期締結を呼びかけていました。


チフビンスキー氏は長年、病気で療養していて、関係者によりますと、24日、モスクワの自宅で亡くなったということです。