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防衛省シンクタンク防衛研究所は、中国の軍事動向について毎年、報告書をまとめていて、ことしはトランプ政権の外交姿勢も踏まえ、アメリカとの関係に焦点を当てています。


このうち、中国が軍事拠点化を進める南シナ海をめぐる問題は「近年、急速に米中関係の焦点となり、安定的に処理するメカニズムは存在せず、安定性は高いとは言えない」として、米中間で偶発的に危機や衝突が起きるおそれもあると指摘しています。


また、北朝鮮問題について、「中国は非核化も重要だが、北朝鮮の崩壊や米韓同盟の強化は望まないのに対し、アメリカにとっては非核化が最も重要だ」として、北朝鮮の行動によってはコントロールが難しい危機が発生する可能性があると分析しています。


さらに、報告書では中国が北朝鮮に対する経済制裁などに協力する見返りに、南シナ海での活動にアメリカの理解を求めるかどうかも注目されるとしています。