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アメリ国務省で東アジア政策を担当する次官補に指名されたソーントン氏は、15日、議会上院の外交委員会で指名承認のための公聴会に臨みました。


この中でソーントン氏は、北朝鮮の核・ミサイル開発についてアジア太平洋地域の最大の脅威だとして「外交を通じて朝鮮半島の非核化を実現したいと考えているが、どのような手段を使っても目標を達成する」と強調しました。


そのうえで「対話の扉は開かれているが、圧力が弱まることはない」と述べ、北朝鮮が非核化の意思を示すまで、圧力をさらに強めていく方針を示しました。


一方でソーントン氏は、アメリカの一部メディアが北朝鮮への限定的な攻撃が可能かどうか検討されていると報じたことについて、そのような検討は行われていないと内容を否定しました。


また、中国については強権的な姿勢を強めていると指摘するとともに、南シナ海での軍事拠点化の動きなどを念頭に「他国を抑圧している」と批判し「協力関係を維持することが大切だが、さまざまな分野で競争することになる」と述べ、米中の主導権争いが一層強まるとの見通しを示しました。


東アジア・太平洋担当の国務次官補に指名されたスーザン・ソーントン国務次官補代行は15日、議会の承認公聴会で、北朝鮮を限定的に攻撃する「ブラッディー・ノーズ(鼻血)作戦」は存在しないとの見方を示した。ただ、北朝鮮には「何らかの方法で」核放棄を迫ると述べた。


米当局者はこれまでにロイターなどに対し、北朝鮮の核開発プログラムの完全破壊や金正恩体制の崩壊にはつながらないような限定的な攻撃を仕掛ける案がトランプ政権内で検討されていると明らかにしている。


これについて上院議員2人がソーントン氏の承認公聴会で、そのような戦略は存在しないとするホワイトハウス高官の発言に言及した。


民主党のシャヒーン上院議員は、トランプ政権内に「鼻血作戦」は存在しないのかと質問し、ソーントン氏は「私は存在しないと理解している」と答えた。


また、共和党のリッシュ上院議員は、最高位の政権関係者が『鼻血作戦』というものは存在しないと述べており、そのような戦略は検討したことも話題に上ったこともないとしている、と発言した。


ソーントン氏は、トランプ政権は北朝鮮と対話する用意があるものの、同国の非核化だけが論点になると強調した。その上で「外交的解決を通じて朝鮮半島の非核化を実現することが好ましいが、この目標は何としても達成する」と述べた。


アメリカ本土の防衛を担うロビンソン北方軍司令官は、15日、議会上院の公聴会で証言し、北朝鮮が去年ICBM大陸間弾道ミサイルの発射実験を行ったことなどを指摘し、「北朝鮮の問題こそが、アメリカ本土にとって最も差し迫った脅威で、北方軍司令部の最優先課題だ」と述べました。


そのうえで、議員から、アメリカ軍のミサイル迎撃能力について問われると、「アメリカ本土を防衛する自信が100%ある」と答え、北朝鮮弾道ミサイルの迎撃に強い自信を示しました。


ロビンソン司令官は、北朝鮮アメリカ本土を狙ってミサイルを同時多発的に発射する能力などはまだないと説明する一方、北朝鮮による核・ミサイル開発の進展を想定してミサイル防衛システムを強化していく必要性を強調しました。


アメリカ軍は、北朝鮮弾道ミサイルに備えて現在、アラスカ州カリフォルニア州に地上配備型の迎撃ミサイルを合わせて44基配備し、今後5年でさらに20基余りを追加配備する計画のほか、弾道ミサイルを追尾・識別する新型レーダーの設置なども計画しています。