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炭谷 私の場合、アウトプットはたいてい講演、講義、あとは本ということになるんですが、一番のポイントは階層構造を意識しながら、目次を作るということです。


 自分が話したい項目が5つあったら、それぞれの項目に3つのポイントがあって……という具合に論理構成を組み立てつつ、まず目次を作る。それが基本です。


大嶋 それは、ピラミッドストラクチャーで、ノートに書くということですか?


炭谷 正確には、ノートに書くこともあれば書かないこともあります。以前は、ノートに書き出していたのですが、次第にノートがなくても頭の中で、ピラミッド構造を描けるようになったからです。


 また、たしかにピラミッド構造ではあるんですが、目次の場合はもう少し簡易的です。ピラミッド構造だと、文章でしっかり書いてロジックをよりクリアにしていきますが、目次は、キーワードだけの場合もあります。いずれにしても、まずそういった目次を作って、そこから肉付けしていくというイメージです。


大嶋 その手法はマッキンゼーで学んだものですか?


炭谷 いえ、この方法は、大学時代に栗山実さんの『速学術入門』という本を読んで、取り入れました。


 ピラミッドストラクチャーは、その後マッキンゼーに入ってから初めて知りました。

炭谷 私の感覚で言うと「覚えた」というより「論理構造を理解している」ということなんです。目次を作るとき、論理構造を考えますよね。すると、それが出来上がるということは、頭の中で「構造が理解できている」ってことじゃないですか。


 だから、実際にアウトプットするときは、その構造に則って話していくだけ。それは今も同じですね。どんなに長い講義や講座でも、基本的に何も見ませんし、パワーポイントがなくてもすべてを話すことができます。

大嶋 アウトプットとは逆に、インプットをするときのコツ、ノート術というのはありますか?


炭谷 大学時代に読んだ『速学術入門』はそもそも勉強法の本なので、インプットのための手法でした。


 そこに書いてあったのは、本を読むときには、まず目次を見て、目次を書いて覚えてしまう。そのくらいまで把握することが大事だってことなんです。そのやり方を、そのままやっていました。

つまり、その構造を理解して読んでいると、全体の中で「何の話をしているのか」を見失わずに、把握することができます。


 それをもう一段階発展させて、今度は目次を見た段階で「自分が一番知りたいことは何だろう」と考えるんです。すると、「自分が一番知りたいこと」を知るための読書ができるじゃないですか。インプットでは、これが一番大事だと思っています。

炭谷 そのクセがついているから、常に自分の中に枠があって、「それを知りたいから読む」「それを知りたいからグーグルで検索する」「それを知りたいから人にインタビューする」ということを自然にやっています。

炭谷 私の場合、大きく分けると「何が課題なのかを知るためのインタビュー」と「自分の考えたアイデアを検証するためのインタビュー」という2つがあるので、それは常に意識しています。「何のためのインタビューなのか」というフレームがなかったら、そもそも意味がありませんから。

炭谷 「なんとなく、そのまま覚える」ということは絶対にしません。

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#階層構造#問題的思考と体系的思考#勉強法