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中国国営の新華社通信は、初めての国産空母が13日朝、東北部・遼寧省大連の港を出て試験航行を開始したと伝えました。


この国産空母は通常動力型で全長は300メートル余り、艦載機が滑走して飛び立つ甲板はそり上がった形の「スキージャンプ式」を採用しています。


ウクライナから購入して改修し、すでに軍に配備されている空母「遼寧」を基に設計し、より多くの艦載機を積めるよう改良を加えたとされています。


中国では将来、原子力空母を含め、少なくとも4隻の空母を保有する計画があると見られ、中国メディアは、今回の国産空母は、早ければ、ことし後半にも軍に引き渡されるという見方を伝えてます。


習近平国家主席は、先月、空母「遼寧」も参加させて南シナ海で行った観艦式で、「世界一流の海軍の構築に向けて努力すべきだ」と訓示していて、軍の展開能力を高める空母の建造を加速させて、海洋進出を強める姿勢が改めて鮮明となっています。

中国は「海洋強国」の建設を掲げて海軍や空軍の装備を増強し、遠洋での展開能力の向上を図っていて、空母はその中核に位置づけられています。


現在、中国軍の空母はウクライナから購入して改修した「遼寧」の1隻だけですが、将来的には少なくとも4隻を保有する計画があると見られています。13日に試験航行を始めた国産空母に加え、すでに上海で空母の建造が進められていると見られます。


また、ことし2月には、大手の国有企業が初の原子力空母の開発を進める計画も明らかになっています。国営の中国中央テレビは13日の放送でも「中国はすでに中型の空母やあとに続くより大型の空母を建設する能力を持っている」と伝えています。


また、中国軍は空母の作戦能力の向上にも力を入れていて、空母「遼寧」をことし3月から先月まで1か月余りにわたって航海させ、南シナ海や西太平洋で訓練を行っています。


このうち、南シナ海では中国軍として過去最大規模の観艦式を行ったほか、台湾とフィリピンの間にあるバシー海峡を越えた西太平洋の海域では、実戦を想定した訓練を行っています。


中国は今後も空母の建造とともに、作戦能力の向上や運用に関わる人材育成を進め、東シナ海南シナ海に加えて、将来的には中東やアフリカなど中国から離れた場所でも、みずからの権益を守るための動きを強めていくものと見られます。

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