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イラン原子力庁のサレヒ長官は5日、記者会見を開き、ロウハニ大統領の指示に基づいて濃縮ウランの製造を強化する手続きを取り、IAEA国際原子力機関に通知したことを明らかにしました。


具体的には、新型の遠心分離機の製造に向けた準備や、濃縮ウランの原料の製造能力を高める作業を始めるとしていて、核合意には違反しない範囲の手続きだとしています。


そのうえで、「仮に核合意が崩壊したら濃縮ウランの生産能力は一気に高まるだろう」として、核兵器の製造に使われる高濃縮ウランの製造も辞さない姿勢を示しています。


イランは先月、アメリカが核合意から離脱したことを受けて、ヨーロッパなどとの間で合意の維持に向けた協議を続けていて、アメリカの制裁が再開される中で、イランの経済的な利益が確保できるかが焦点となっています。


イランとしては、ウラン濃縮活動の強化に向けた具体的な手続きに着手したと表明することで、ヨーロッパなどに対してイランの国益を守るよう圧力を加える狙いがあるものと見られます。

イランがウラン濃縮活動を強化することについて、敵対するイスラエルのネタニヤフ首相は5日、ビデオ声明を出し、「イランの最高指導者ハメネイ師は2日前の演説で、イスラエルを壊滅すると表明したばかりだ。イランはイスラエルの壊滅に向けてウラン濃縮活動を無制限に行って原子爆弾を製造するつもりだ」とイランを強く非難しました。
そのうえでネタニヤフ首相は「われわれはイランの対応に特段驚いてはいない。イランが原子爆弾保有することは絶対に許さない」と述べて、イランに対する強硬な対抗措置も辞さないと警告しました。