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日本レスリング協会で強化本部長と常務理事を務めていた栄氏は、伊調選手などに対しパワハラを行っていたと、協会の第三者委員会や内閣府に認定され、ことし4月、強化本部長を辞任しました。


レスリング協会もパワハラについて認めたうえで、今月の理事会で栄氏の常務理事の役職を解任する方針を決めていました。


23日は都内でレスリング協会の評議員会が会合を開き、栄氏の常務理事の解任について、賛成16、反対2の賛成多数で承認しました。栄氏はこれで協会のすべての役職から外れました。


会合のあと、日本レスリング協会高田裕司専務理事は「問題を見抜けなかった協会全体に責任がある。これで終わりではなく、再発防止に向けた改革を進めなければならない」と話しました。


栄氏は愛知県の至学館大学の監督も今月18日に大学側から解任されていて、高田専務理事は「監督も解任され非常に残念だが、復帰するのか、レスリングの指導をやめるのかは、大学と本人が判断することだ」と話していました。


一方、レスリング協会は伊調選手との面会を求めて、23日までに所属する企業に対し、文書で申し入れをしたということです。