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EUは2日、ヨーロッパ中央銀行の今の総裁のドラギ氏がことし10月いっぱいで任期満了となることから後任について協議した結果、IMFのトップである専務理事を務めるラガルド氏を指名しました。

ラガルド氏は、今後、EUの首脳会議による正式な承認などの手続きを経て、ことし11月、ヨーロッパ中央銀行の総裁に就任することになります。

ラガルド氏がヨーロッパ中央銀行の総裁に就任することが決まれば女性としては初めてです。

ラガルド氏はフランス出身の63歳。

フランスの財務相などを歴任したあと、2011年からIMFの専務理事を務めています。

ヨーロッパ中央銀行はドイツやフランスなど単一通貨ユーロを使う19か国の金融政策を担っています。

域内の経済の減速を受けてヨーロッパ中央銀行は追加の金融緩和に踏み切ることも視野に入れており、世界経済の重要な一角を占めるユーロ圏を金融政策でどう支えていくか、ラガルド氏はその手腕が問われることになります。

IMFは2日、ECBの新たな総裁に指名されたラガルド専務理事のコメントを発表しました。

この中でラガルド氏は「ヨーロッパ中央銀行の総裁候補に選出されたことを光栄に思います」と述べています。

そして、正式に総裁に選ばれるまでは、IMFの専務理事としての職務は行わないとしています。

ラガルド氏は労働問題や企業のM&Aの弁護士としてキャリアを重ねたあと、2005年にフランス政府の閣僚となり、財務相などを歴任しました。

2011年に女性としては初めて、IMFのトップである専務理事に就任し、ギリシャの債務問題などの対応にあたったほか、女性の社会参画にも積極的に取り組んできました。

一方、2期目に再任された2016年、フランスの財務相だった際の訴訟の調停をめぐって、国に損害を与えたとして、フランスの裁判所から有罪の判決を受けたことがあります。