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新潟県警の警部補、佐藤文彦被告(39)は、平成25年12月、千葉県鎌ケ谷市で別の警察官と一緒に内偵捜査の対象だった50代の男性の自宅近くをビデオカメラで撮影していた際に、この男性ともみ合いになり大けがをさせたとして、特別公務員暴行陵虐傷害の罪に問われました。


警部補は傷害の疑いで告訴されていったん不起訴になりましたが、その後、男性が刑事裁判を開くよう求めた「付審判請求」が認められ、千葉地方裁判所で審理が行われていました。


これまでの裁判で検察官役の指定弁護士は「警部補は内偵捜査が発覚すると考え、逃げるために体を反転させる暴行を加えた」として、懲役2年を求刑しました。


29日の判決で、千葉地方裁判所の岡部豪裁判長は「暴行があったことは認められるが、けがをした男性が警部補を執ようにつかんだのは違法な行為であり、行動の自由を守るための正当防衛だった」と指摘して、佐藤警部補に無罪を言い渡しました。