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イギリスとEUとの離脱交渉は、EUとの将来の経済関係をめぐり、メイ政権内で離脱派と残留派の閣僚の対立が埋まらず、こう着状態が続いています。


こうした中、メイ首相は6日、ロンドン郊外の別荘に閣僚全員を集め、およそ10時間かけて討議を行いました。


閣議の後、首相府が発表した文書では「交渉方針を進化させることで合意した」としていて、メイ首相が、工業製品の規格や農産品の基準については離脱後もEUのルールを受け入れることなどの方針を示し、閣僚が一致したとしています。


メイ首相はこれまで、EUの単一市場や関税同盟から完全に撤退すると主張してきましたが、離脱まで9か月を切る中、EUとの関係を重視する柔軟な姿勢に転じた形です。


イギリス政府は、来週、今回の方針を盛り込んだ白書をまとめ、これをたたき台にEUとの協議に臨む方針です。


ただ、離脱派の議員の中からは、早くも首相の方針に不満の声が出ているほか、EU側がイギリスの提案を受け入れるかどうかは不透明で、メイ首相の思惑どおりに交渉を進展させられるかどうかは見通せない状況です。