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トルコのエルドアン大統領は9日、首都アンカラにある議会で就任の宣誓を行い、2期目に入りました。


これとともに去年の憲法改正に基づき、建国以来100年近く続いてきた議院内閣制から、大統領に政治の権限を集中させる新しい制度に移行しました。


このあとエルドアン大統領は、大統領府での式典で演説し、「私たちは新しい政府の形に移行する。すべての分野でトルコを強くするために力を尽くす」と述べ、経済の発展に取り組む考えを強調しました。


大統領の任期は5年で、エルドアン大統領は首相だった時から通算して20年の長期にわたり政権を担うことになります。


ただ、エルドアン大統領に対しては強権的だという批判が内外から上がっているほか、強みとしてきた経済もインフレが頭の痛い問題になっています。


また国際関係では、同盟国である欧米諸国との関係が悪化する一方、シリア情勢をめぐってロシアやイランに接近するなど独自の外交を追求しています。


トルコの動向は不安定な中東の地域情勢に影響するだけに、名実ともに強大な権力を手にしたエルドアン大統領が、これから内政や外交をどのように展開するのか注目されます。

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