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トルコ当局が、おととし起きた軍のクーデター未遂事件に関わったとして、アメリカ人牧師を拘束していることをめぐって、トランプ大統領はトルコからの鉄鋼やアルミ製品の関税を引き上げるなど圧力を強めています。


こうした中、トランプ大統領は16日、ホワイトハウスで行われた閣議の冒頭で、「全くの無実の牧師を拘束しているトルコは、アメリカのよき友人ではないことを示している。本当にひどいことだ」と述べ、改めてトルコに強い不満を表明しました。


そしてトランプ大統領から、トルコへの今後の制裁の方針について問われたムニューシン財務長官は「トルコが牧師を即座に解放しなければ、さらなる制裁を計画している」と述べて、牧師が解放されなければ、トルコに追加制裁を科す考えを明らかにしました。


トルコではアメリカの圧力を受けて、通貨リラが急落するなど影響が広がっています。トルコ政府は報復措置として、アメリカからのバーボンや自動車の関税を引き上げるなど、アメリカに対抗する構えを崩しておらず、両国の関係がさらに悪化することが懸念されます。

トルコのチャウシュオール外相は16日、首都アンカラで会見し、「アメリカは本当の同志が誰かもわからず、見極められてもいない」と述べて、トランプ大統領の発言に強く反発しました。


そして「トルコは間違ったことはしていない。誰であっても、犯罪の容疑がある場合は司法手続きがとられる」として、拘束しているアメリカ人牧師の処遇は、トルコの裁判所がトルコの手続きにのっとって決めるべきだと改めて強調しました。


そのうえで「われわれは、アメリカと対立していることをうれしいと思っているわけではない。アメリカの今の態度が変われば対立はすぐにでも解決できる」と述べて、アメリカに対し、関係改善に向けた対話を受け入れるよう重ねて呼びかけました。