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アメリカ政府は、パキスタン政府によるイスラム過激派の対策が不十分だとして、軍事作戦を支援するための9億ドルの資金援助をことし1月に凍結していました。


アメリカ国防総省は、このうちの3億ドル(およそ330億円)の資金援助を取りやめたことを4日、明らかにしました。


国防総省は、パキスタンの隣国のアフガニスタンで進めるテロ対策などの軍事作戦を念頭に「パキスタンアメリカの戦略を支えるための断固とした行動に欠ける」としています。


アメリカ政府は、去年7月にも資金援助の一部を取りやめるなど、パキスタン政府に対する援助の凍結や取りやめを繰り返しています。


アメリカのポンペイ国務長官は5日、パキスタンを訪問し、先月就任したカーン首相らと会談する予定です。


ポンペイオ長官は同行の記者団に対して「今回の訪問でアメリカの要求をはっきり伝える」と述べ、パキスタンの新政権に対して、直接、イスラム過激派への対策を強化するよう求める考えを示しています。