中国の人口 10年後 14億余をピークに減少か #nhk_news https://t.co/Mos0GnbjUP
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年1月5日
中国の政府系のシンクタンク、中国社会科学院は、人口と労働力に関する報告書を発表し、2017年末に13億9000万人だった中国の人口は、いまから10年後の2029年におよそ14億4200万人となってピークを迎えると予測しました。
その後は減少に転じ、2050年に13億6400万人、2065年には12億4800万人になるとしています。
ただこれは、現在1.6台の出生率が3年前の「一人っ子政策」の廃止で1.7台まで回復した場合の予測で、出生率が現在の水準のまま推移した場合は、人口のピークは8年後の2027年に早まり、2065年には11億7200万人になると予測しています。
また報告書は、高齢化が急速に進み、2045年には65歳以上の割合が全体の25%になるとしています。
中国では、夫婦がもうける子どもの数の制限が現在2人に緩和されていますが、少子高齢化への対策は喫緊の課題で、報告書は「労働人口が減って中国経済に重大な影響を与えることが予想され、関係する制度の改革が求められる」と指摘しています。
米司法省 中国の産業スパイ網の解明に全力 #nhk_news https://t.co/W88taZLtad
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年1月6日
アメリカのFBI=連邦捜査局は、中国国家安全省の男が、オハイオ州にある航空機の関連企業「GEアビエーション」の技術者を中国に招いて歓待し、ジェットエンジンに関する企業秘密を盗み出そうとしたとして、去年4月、この男をベルギーで逮捕しました。
事件を担当するアメリカ司法省のグラスマン検事が、NHKのインタビューに応じ、中国国家安全省が産業スパイ活動で中心的な役割を担っているとの見方を示したうえで、その当局者を逮捕したのは初めてで「この逮捕はアメリカと世界にとって非常に重要だ」と意義を強調しました。
そして「欧米など世界の企業から秘密を盗み出す中国の活動は深刻な問題で、アメリカでは、国家の安全保障に関わる問題と位置づけている。国家ぐるみの組織的な犯罪だ」と強く批判しました。
さらに、この男がシカゴ在住の中国人と連携して、アメリカの先端企業で働く中国人や中国系アメリカ人を調査していたとし「男のもう1つの任務は、アメリカでスパイ活動を行える人間を見つけ出すことだった」として、男がアメリカ国内で築いてきた産業スパイ網の解明に全力を挙げていることを明らかにしました。
また、グラスマン検事は男を逮捕できたのはGEアビエーションの協力があったからだと強調し、官民一体となって中国の産業スパイに対抗していく重要性を訴えました。
FBI=連邦捜査局が中国国家安全省の地方機関、江蘇省国家安全庁の幹部を逮捕できたのは、2017年のGEアビエーションによるFBIへの通報がきっかけでした。
GEアビエーションが、2017年に自社の技術者が招待を受けて中国を訪問した行動を不審に思い、FBIに通報したことで捜査が始まったのです。
そして、FBIとGEアビエーションは連携し、企業秘密を求める江蘇省国家安全庁の幹部の男をベルギーにおびき出し、逮捕しました。さらに、捜査を大きく進展させた鍵がこの男がネット上で使用していた「iCloud」でした。
FBIが「iCloud」上に残されたデータを分析した結果、男が少なくとも2013年からGEアビエーションとは別のアメリカ国内の複数の航空宇宙関連企業に接触し、企業秘密を盗み出そうとしたやり取りが記されていました。
さらに、「iCloud」のSMS=ショートメッセージサービスのデータベースからは、この男がシカゴ在住の中国人との間で交わした36のメッセージが見つかり、アメリカ国内でスパイ網を築こうとしていた計画が発覚したのです。
男は、シカゴ在住の中国人に対して、アメリカ国内の先端企業で働く中国人や中国系アメリカ人の経歴や連絡先を調査するよう求めていて、FBIは、アメリカの企業秘密を提供できるスパイの候補を探していたと見ています。
FBIは、シカゴ在住の中国人を逮捕するとともに、この事件は氷山の一角だと見て、中国国家安全省によるスパイ網の解明を目指して捜査を進めています。
アメリカ政府は、中国で2017年に成立した「国家情報法」によって中国の情報機関、国家安全省の権限が強化され、官民一体となって産業スパイなどの非合法活動を活発化させていると見て取り締まりに全力を挙げていて、スパイ活動をめぐっても米中の攻防が激しさを増しています。
アメリカのFBI=連邦捜査局は、こうした取り締まりの一環として去年、中国国家安全省の地方機関・江蘇省国家安全庁が関わった3つの事件を相次いで摘発しました。
このうち最初の摘発が、ベルギーで去年4月に江蘇省国家安全庁の副局長を逮捕した事件です。
副局長は、オハイオ州にある航空機の関連企業「GEアビエーション」の技術者からジェットエンジンに関する企業秘密を盗み出そうとした疑いが持たれています。そして、次に摘発したのが、この副局長の指示で動いていたシカゴ在住の中国人です。
この中国人は、中国国家安全省にアメリカの企業秘密を提供できるスパイの候補を探すため、アメリカの先端企業で働く中国人や中国系アメリカ人を調査していた疑いが持たれています。さらに、FBIは、去年10月に、江蘇省国家安全庁の幹部2人がハッカー集団と連携し、欧米の航空関連企業を狙ってサイバー攻撃を仕掛けたとして、幹部2人を含む10人を起訴したと発表しました。
また、先月には、中国国家安全省とハッカー集団が連携してアメリカや日本などの企業や政府機関にサイバー攻撃を行い、最先端技術などの企業秘密を盗んだとしてハッカー集団のメンバー2人を起訴したと発表しています。
こうした取り締まりと同時にFBIが力を入れているのが、アメリカ政府の中で中国国家安全省とひそかに通じ、情報を漏らしてきた内通者の摘発です。
去年1月には多額の金銭とひき換えに機密情報を中国国家安全省に渡した疑いで、CIA=中央情報局の元職員を逮捕したほか、去年6月には軍事情報を提供した疑いで国防総省の情報機関、国防情報局の元職員を逮捕しました。
さらに、おととしにも、国務省とCIAの元職員を金銭とひき換えに中国国家安全省に情報を提供した疑いで、それぞれ逮捕しています。
一方、中国国家安全省も、CIAが中国国内に築いたスパイ網の摘発を進めていて、数年前にはCIAの協力者、20人以上が拘束もしくは処刑されたと見られており、スパイ活動をめぐっても米中の攻防は激しさを増しています。
https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2019/01/05/200230(習近平主席、軍事闘争準備を指示 - 米国との対立を念頭に危機感)