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大阪地検特捜部が捜索しているのは、大阪市の「建設局」と「契約管財局」、それに、不正に関わったとされる職員の自宅です。

また、大阪の電気工事会社「アエルテクノス」の本社や事務所なども捜索しています。

大阪・住之江区の建設局があるビルでは、午前9時ごろ、特捜部の係官が、工事の設計や入札の業務を担当する部署に入りました。

関係者によりますと、建設局の複数の職員は、平成27年からおととしにかけて行われた公園に照明灯を設置する工事などの入札で、アエルテクノスの営業担当の社員に非公表の価格情報を漏らした疑いがあるということです。

アエルテクノスは、ほかの業者に情報を伝えて工事を落札させ、下請けに入るなどしていたということで、特捜部は、官製談合が繰り返されていた疑いがあるとみています。

特捜部は、入札の資料などを押収し、不正の実態解明を進めるとみられます。

入札の情報を漏らしたとされる大阪市職員の自宅マンションには、午前7時半ごろ、特捜部の係官3人が捜索に入りました。係官は家の人に「お話があります。事情を説明するので中に入れてください」などと言って、部屋に入っていきました。

建設局の別の職員の自宅にも、午前10時すぎ、段ボールなどを持った特捜部の係官3人が捜索に入りました。

大阪 中央区にある電気工事会社「アエルテクノス」の本社が入るビルには、午前9時すぎ、大阪地検特捜部の係官3人が、段ボールを持って捜索に入りました。

大阪 住之江区のビルにある大阪市の建設局には、午前9時ごろ、特捜部の係官およそ10人が捜索に入り、およそ40分後には、さらに20人ほどが段ボールを持って入りました。入札の資料などを押収しているとみられます。
建設局には午前10時前、担当者が「入り口を閉鎖します」などと書かれた紙を張り出し、ドアが閉められました。

大阪 中央区にある大阪市の契約管財局では、午前9時すぎ、特捜部の係官8人が、入札や契約の業務を担当する部署に捜索に入りました。

大阪市の吉村市長は24日午前、記者団に対し、「現状では、詳しい事実関係はわからない。まずは真相解明を徹底的にやる。今、捜査機関の捜査が入っているので、全面的に協力していくことに全力を挙げたい」と述べました。