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興隆と衰亡、戦争を経験したロスチャイルド家の歴史が、200年を経て終わりを迎える。

  フランクフルトを拠点に活動した銀行家、マイヤー・アムシェル・ロートシルト(英語読みでロスチャイルド)は、19世紀初頭に5人の息子を欧州各都市に送った。その1人、ザロモンはウィーンで1815年に事業を開始。ロスチャイルド家は鉄道や製鉄所などへの投資で成功を収め、ハプスブルク帝国で最強の銀行家にのし上がった。

  ロスチャイルドの分家は約7000ヘクタール(ニューヨーク、セントラルパークの20倍に相当)に及ぶニーダーエスターライヒ州の森を保有する2つの信託を、ウィーンを拠点とする包装材会社プリンツホルン・ホールディングスに売却することで合意したと、匿名の関係者が明らかにした。登記の移転はまだだという。

  これは一族のアルベルト・フォン・ロートシルト男爵が1875年に取得した土地の一部。ナチス・ドイツが1938年にオーストリアを併合した際に接収された。第2次大戦後に一部が返還され、一族の跡取りであるベッティーナ・ルーラム氏が2012年の死去まで住んでいた。死去後に2つの分家が土地を分割したが、いずれも今回、プリンツホルンに売却することにしたという。
  

原題:Rothschilds Sell Last Piece of Austrian Empire After 200 Years(抜粋)

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ウォーレン・バフェット氏の幼少期、大恐慌の最中で父親は家業の食料品店で雇ってもらえなかった。仕事がない上、銀行取り付け騒ぎの後で金もない中、一家はテーブルに食料を並べるために一族の店でつけを膨らませた。それでも母親のリーラさんは自分の食事を抜くこともあった。ストレスに苦しみ、子供の頃に吸い込んだライノタイプ鋳植機の煙で精神的に影響を受けたからか、リーラさんは子供2人をひどく叱りつけることも多々あった。

  一家はこのどん底状態から、より確実な財務基盤を徐々に築いていった。父は株式仲買業を始め、最終的には下院議員を4期務めた。若き日のウォーレンは数字に関する才能を見せ始め、あらゆることについて時間を計測。確率を計算することにとりつかれ、さらには聖書に最も頻繁に登場する文字を集計したりしたと「スノーボール ウォーレン・バフェット伝」には記されている。バフェット氏は15歳までには、新聞配達の仕事で稼ぐようになり、その後は周知の通りだ。

  伝説の投資家、バフェット氏(87)は今月6日、34歳のマーク・ザッカーバーグ氏に個人資産額で追い越された。フェイスブック株が年初来で15%上昇したことやバフェット氏による慈善事業への資金流出などが要因だ。世界の富豪番付で現在の上位3人であるジェフ・ベゾス氏とビル・ゲイツ氏、ザッカーバーグ氏はいずれも、テクノロジーで財を成した人物だ。

  バフェット氏や同年代の多くに比べて、ザッカーバーグ氏の生い立ちは平凡だった。歯科医と精神科医の息子として生まれたザッカーバーグ氏は、ニューヨーク郊外の中産階級が住む小さな町、ドブスフェリーで育った。幼い頃に父のコンピューターを使い始め、プログラミングの器用さを早くから発揮し、エリート進学校を卒業した。

  ザッカーバーグ氏の物語は、ブルームバーグ・ビリオネア指数上位に入りたてのテクノロジー業界の億万長者の典型的な例だ。世界の富豪500人を追跡する同指数にランクインしたテクノロジー業界の資産家は64人と、(資産を相続した人を数に入れなければ)業種別で最多。今年だけでもテクノロジー業界は新たに11人のビリオネアを誕生させた。

  しかし、一代で財を成したこの新しい億万長者たちの土台となる物語には何かが欠けている。以前の世代の成長期の体験は新聞配達の仕事が軸で哀愁が漂うが、今の典型的な創業物語は、上流中産階級で子供時代を過ごしてコンピューターを早い時期から利用し、エリート教育を受けた話に関わる。ザッカーバーグ氏はハーバード大学を中退する前、若干12歳で父が営む歯科医院用にインスタントメッセージシステムを開発。ツイッターの共同創業者ジャック・ドーシー氏は15歳の時にプログラミングのインターンシップで上司を驚嘆させた。ウーバーの創業者のトラビス・カラニック氏は中学生でコードを書いていた。

  腕一本で成功した男は、米国の創作の世界で常に大きな役割を果たしてきた。小説家ホレイショ・アルジャーは、下流の勇敢な努力家が正直さと勤勉さの力によって成功していく物語を書いた。ハリウッドは映画の発明以来、弱者をやみくもに崇拝してきた。そして長年にわたり、ビジネスの世界でも、実際にあった話が語られてきた。

  しかし、ハーバード大中退の今の億万長者の台頭(ドーシー氏の場合はニューヨーク大学、カラニック氏の場合はUCLA)は話を複雑にしている。現代の創業者たちは、才気に満ちあふれているが、苦労は足りない。結局のところ、コンピューターなしではコンピューターの天才になるのは困難だ。そうした多少の特権が米経済のより大きなトレンドを物語る。何百万人もの低所得層の人々にとって、ゼロから何かを築くことは一段と難しくなりつつあるということだ。ハーバード大を中退するためには、まず入学する必要がある。

原題:Inequality Helps Explain Why Young Billionaires Are So Boring(抜粋)

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学問は早年より中年に進むに随って、修徳の学(心に道徳性を修める学問)に時務の学(時々の問題について身につけなければならない学問)を加えくるべきものであって、みだりに本末先後を謬(あやま)ってはならない。

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ビットコインを生み出すためにかかった全世界の加重平均コストは昨年10-12月(第4四半期)に4060ドル(約44万6000円)前後だったと、JPモルガン・チェースのアナリストらが試算した。

  ビットコイン価格は現在、3600ドルを下回る水準で取引されており、元が取れるようには見えない。だが、世界各地でコストには大きな開きがあり、ビットコイン採掘で依然として利益が得られる地域と損失にしかならない地域とが明確に存在する。

  ナターシャ・カネバ氏をはじめとするJPモルガンのアナリストは24日公表した仮想通貨に関する広範なリポートで、中国のマイナー(採掘者)はコストを大幅に抑えることができると指摘。アルミ製錬業者など余剰電力を売りたい企業と直接の電力売買契約を結び、安い電力を利用することができるためで、1ビットコイン当たりの費用を2400ドル前後と見積もった。ビットコイン採掘のデータ処理のため大量に電力を消費するコンピューターを動かすマイナーにとって、電気代が最大のコストになる傾向がある。

  JPモルガンのアナリストは「ビットコインが昨年10月の6500ドル近辺から4000ドルを割り込んだ現水準までの下落で、マイナーの損益はますます厳しくなり中国を拠点とする低コストのマイナーを除きほぼすべての地域で赤字に陥る業者が増えている」と分析した。ただ、今回のリポートでは収集できたデータにばらつきがあり、マイナーの効率を保守的に想定したため、コストを高めに見積もっている可能性があると付け加えた。リポートに記載されたコストには機器の費用は含まれていない。

原題:Bitcoin Is Worth Less Than the Cost to Mine It, JPMorgan Says(抜粋)