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来月24日に行われるタイの総選挙をめぐっては、クーデターで政権を追われたタクシン派の政党が、国王の姉にあたるウボンラット王女を首相候補として擁立しましたが、国王が「非常に不適切だ」などと批判する声明を発表し、タクシン派の政党は擁立を取りやめる考えを示していました。

タイの選挙管理委員会は11日、45の政党から申請された合わせて69人の首相候補者を承認しましたが、この中に王女は含まれていませんでした。

選挙管理委員会は「王室は、政治に中立であるべきという原則がある」などとする声明を発表し、タイ政府として正式に国王の考えに沿う判断を示しました。

今回の総選挙では、5年前のクーデターを主導した当時の陸軍司令官のプラユット暫定首相が軍が設立した政党の首相候補となり、軍主導の政治体制の維持を目指しています。

一方、王女の擁立といういわば、奇策が失敗に終わったタクシン派の政党は、今後、厳しい状況に追い込まれることになりました。

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コブラゴールド」と名付けられたこの多国間軍事演習は、アメリカ軍とタイ軍が中心となって毎年行っていて、ことしで38回目となります。

日本や東南アジア各国など合わせて29か国からおよそ1万人が参加しています。

12日は、タイ北部にある陸軍基地で開会式が行われ、アメリカのヘイモンド臨時大使は「演習は自由で開かれたインド太平洋の構築へ向けたアメリカの揺るぎない誓いだ」とあいさつしました。

演習は今月22日まで行われ、アメリカ軍と韓国軍が合同で、海上からの上陸訓練を行うほか、自衛隊は紛争地に取り残された邦人を救出する訓練などを予定しています。

アジアでは去年から中国がASEAN東南アジア諸国連合との共同訓練を始めたほか、潜水艦を含む艦艇の展開地域を広げるなど軍事的な影響力を広げつつあります。

アメリカ軍としては、演習を通じて東南アジア各国などとの連携を強めアジア地域での存在感を維持することがますます重要になっています。