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直木さんは、大正8年に神戸市で生まれ、京都帝国大学で日本史を学んだあと、大阪市立大学岡山大学、それに相愛大学などの教授を歴任しました。

日本書紀古事記に偏っていた戦前の古代史研究に鋭く切り込み、古代国家の成り立ちやそれを取り巻く人々について実証的な視点から数々の論文を発表して、戦後の古代史研究をリードしました。

このうち、古墳時代に大和から今の大阪府に当たる河内平野に政治の中心が移ったとする「河内政権論」は大きな注目を集めました。

また、遺跡の保存にも早くから力を尽くし、昭和20年代から大阪市にある難波宮の保存活動で中心的な役割を果たしたほか、日本最古の貨幣、富本銭(ふほんせん)が出土した奈良県明日香村の飛鳥池遺跡の保存運動などにも携わりました。

親族によりますと、直木さんは先月から体力の衰えのため、入院していましたが、今月2日、奈良市内の病院で老衰のため100歳で亡くなりました。