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南米のベネズエラでは、独裁を続けるマドゥーロ大統領を中国やロシアが支援する一方で、暫定大統領への就任を宣言した反政府側のグアイド国会議長をアメリカが支援し、国際社会を巻き込んで混乱が広がっています。

グアイド国会議長は、アメリカなどからの支援を受けて23日にコロンビアとブラジルの国境からベネズエラに向けて人道支援物資を運び込む計画を明らかにしています。

これに対し、マドゥーロ大統領は21日、人道支援物資が運び込まれないように現地時間の21日午後8時からコロンビアとブラジルとの国境を完全に封鎖すると発表しました。

マドゥーロ大統領は、ロシアから300トンの医薬品を購入し、国民に配布したことも明らかにするなど、人道支援物資を拒否する構えを崩しておらず、国境を挟んで緊張が高まっています。

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南米のボリビアでは、反米を掲げる現職のモラレス大統領が4期目を目指して、ことし行われる大統領選挙に立候補する方針を明らかにしています。

ボリビアでは、21日、モラレス大統領の立候補に反対するデモが、首都ラパスなど主要都市で行われ、10万人以上の市民が集まりました。参加者たちは、「私たちの国には民主主義が必要だ」などと叫びながら、街の中心部を行進していました。

モラレス氏は、2006年に就任した先住民出身の初の大統領ですが、反米を掲げ、これまでもベネズエラのマドゥーロ政権や、キューバとの連携を強めてきました。

ボリビアでは、憲法の規定により、4期目に立候補することはできませんが、憲法裁判所は去年、モラレス氏の立候補を例外的に認める判決を出していました。

アメリカは、モラレス大統領の立候補について「国民の意思を無視している」と非難し、今回の反政府デモも支援しているとみられ、“反米政権打倒”の動きが南米各地に広がりを見せています。