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ベネズエラでは、反米路線のマドゥーロ大統領に対抗してアメリカの支援を受けるグアイド国会議長が暫定大統領に就任すると宣言し、対立が深まっています。

地元メディアによりますと、グアイド氏の呼びかけに応じ、9日、首都カラカスなどに国旗を掲げた多くの市民が集まり、反政府デモが行われました。

演説したグアイド氏は、警察や軍が各地のデモを妨害していると批判したうえで、「ベネズエラに自由を取り戻すまで、街に出続けよう」と述べ、マドゥーロ大統領の退陣を訴えました。

一方のマドゥーロ大統領は、デモの取り締まりを強化して、グアイド氏を偽物の人道主義者で国を窮地に陥れようとしていると批判していますが、身柄の拘束まで踏み切っていません。

アメリカ側が、グアイド氏に危害が加えられれば軍事介入も辞さない構えを示していることが背景にあるとみられます。

グアイド氏はベネズエラ最高裁判所から出国禁止命令を受けていましたが、命令を無視して出国し、ブラジルなど各国の首脳にみずからへの支持を訴えたあと、4日に帰国したばかりです。

グアイド氏は、公務員にストライキを呼びかけているほか、アメリカなどからの人道支援物資を受け入れるようマドゥーロ大統領に迫って対決姿勢を強め、緊張が高まっています。

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