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イギリスのメイ首相は26日、議会で演説し、来月29日に迫るEUからの離脱の延期を検討する考えを初めて示しました。

具体的には、EUとの間で修正に向けた協議を続けている離脱協定案について来月12日までに議会で採決を行い、否決された場合には、翌日に「合意なき離脱」の是非について採決し、議会が「合意なき離脱」の回避を求めた場合、14日に離脱の延期について議会に諮るとしています。

また、5月に行われるEUの議会選挙への参加を否定したうえで、延期したとしても1回かぎりで、6月を期限にすると明らかにしました。

さらに「合意がまとまらなければ、延期をしても『合意なき離脱』の可能性が消えるわけではない」と述べてみずからの案への支持を訴えました。

これに対して「合意なき離脱」の回避を求める議員からは歓迎する声があがる一方、離脱派の議員は「協定案の問題点が修正されないかぎりは支持することはない」と強硬な姿勢を崩していません。

EUと取り決めがないまま離脱する「合意なき離脱」の可能性はひとまず後退した形ですが、離脱の延期となれば、与党内で反発と混乱が広がるのは避けられない見通しです。

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