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イギリスのメイ首相は20日、EUのトゥスク大統領に手紙を送り、ことし6月30日までEUからの離脱を延期したいという意向を示し、承認を求めました。

その理由として、EUからの離脱の条件を定めた「離脱協定案」について、議長が、内容に抜本的な変更を加えないかぎり再び採決することを認めない考えを示したことを挙げています。

メイ首相は、すでに2回否決されている「協定案」について議会の承認を得ることを諦めていないとしたうえで、国内法の整備をはじめとする一連の準備が29日の離脱の日までには間に合わないと説明しています。

このあと議会で行われた首相討論でメイ首相は「長期の延期となれば5月に行われるEUのヨーロッパ議会選挙に参加しなければならなくなる。国民投票から3年もたってEUの議員を選ぶことは受け入れられない選択だ」と述べ、長期の延期は考えていないと強調しました。

EUは今月21日から開かれる首脳会議でイギリスからの要請を認めるかどうか協議することにしています。

しかしメイ首相が議会で「協定案」の承認を得られる見通しはたっておらず、EU首脳会議では、離脱までどのような道筋を描くのか厳しく問われるとみられます。

イギリスが離脱の延期を求めたことを受けてEU側は21日の首脳会議で対応を協議する予定です。

ただ、EUのユンケル委員長は20日、ドイツのメディアに対し、「おそらくわれわれは、来週再び集まる必要がある」と述べ、21日の首脳会議では結論は出せず、離脱日の29日までに改めて各国で協議する可能性があるという考えを示しました。

EU側は離脱の延期には、その目的と期間を明確に説明することが必要だとしていて、イギリス側の要請を慎重に検討する方針です。

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