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トランプ大統領は今月22日、ツイッターで、北朝鮮に対する追加制裁を撤回するよう指示したと明らかにしましたが、どのような制裁を撤回したのか詳しい説明がなく、波紋を呼んでいます。

これについてトランプ大統領は29日、滞在中のフロリダ州の別荘で記者団の質問に答え、「キム委員長とは非常によい関係で、お互いをよく理解しているが、北朝鮮はとても苦しみ、厳しい状況にある。今後も追加制裁を科さないということではないが、今回は必要ないと思った」と述べ、制裁の影響で北朝鮮が苦境にあることが念頭にあったと明らかにしました。

さらにキム委員長との関係についてトランプ大統領「関係を維持することが重要だ。われわれの関係は非常に良く、理解し合っているので追加制裁は必要ないと思った」と述べ、対話の機運を保つねらいだったと釈明しました。

トランプ大統領としては北朝鮮に非核化に向けて対話を促すねらいがありそうですが、議会からは、大統領のこうした言動は北朝鮮に対する圧力を重視してきた政策の転換ではないかという批判の声も上がっています。

ピアース大使は、北朝鮮が石油精製品などを密輸するため洋上で船から船に積み替える瀬取りを行っていると指摘し、これにロシアの船が関与した事例を調査していることを明らかにしました。

また「中国とロシアは北朝鮮に非核化の措置を促すために制裁を緩和することを望んでいるが、われわれの考え方は違う」と述べ、国連制裁を緩和することに反対する考えを示すとともに、北朝鮮に圧力をかけ続けるイギリスの立場を強調しました。

さらに、海外で働いている数万人とみられる北朝鮮労働者についてピアース大使は「年間8億ドルを稼ぐ彼らを年内に本国に送還させることが重要だ」と述べて、制裁決議にのっとって年内にすべての北朝鮮労働者を本国に送還させるため、中国やロシアなどに確実に送還するよう求めていく考えを示しました。

ピアース大使はイギリス初の女性国連大使で、特にアメリカのヘイリー国連大使が辞任したあとは安保理での議論をたびたびリードし、その言動が注目されています。

ピアース国連大使は29日、北朝鮮に対する国連の制裁決議が各国に、自国で働く北朝鮮の労働者をことし中に送還させるよう定め、今月中にその実施状況を報告するよう求めていることについて、「15から20か国しか安保理に中間報告を出していないのは残念だ」と述べました。

そのうえで、海外で働く北朝鮮労働者を本国に送還することは北朝鮮に圧力をかけるうえで極めて重要だ、と指摘し、近く安保理で会合を開いてこの問題を協議する考えを明らかにしました。


これは先月、ベトナムハノイで行われた2回目の米朝首脳会談の2日目に、トランプ大統領がキム委員長に手渡した文書の内容だとしてロイター通信が29日、伝えました。

それによりますと、文書の中でトランプ大統領北朝鮮に対して、核兵器と核物質をアメリカに引き渡すよう求めました。

さらに、
▽核開発計画の申告や査察の受け入れ、
▽核開発に関連したあらゆる活動の中止、
▽すべての核関連施設の撤去、
▽核開発に関わる科学者や技術者を民間の活動に移すこと、などを求めたということです。

交渉の中でトランプ大統領が、アメリカが求める非核化の意味をキム委員長に直接明確に伝えたのはこれが初めてだとしています。

文書の内容は保守強硬派として知られるボルトン大統領補佐官のこれまでの主張に沿っていて北アフリカリビアを非核化した際に取られたリビア方式」と呼ばれる手法とよく似ています。

この文書が手渡されたあと予定にあった昼食会はキャンセルされており、ロイター通信はキム委員長が侮辱的で挑発的だと受け取った可能性があると分析しています。

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