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ロシアのプーチン大統領は25日、北朝鮮キム・ジョンウン委員長と初めての首脳会談を行い、会談後、「キム委員長から、朝鮮半島の情勢をめぐるみずからの立場をアメリカに伝えてほしいと言われた」と述べたうえで、中国やアメリカとも協議して朝鮮半島の非核化をめぐる議論にロシアも積極的に関わる姿勢を強調しました。

これに関連してトランプ大統領は26日、ホワイトハウスで記者団に北朝鮮とは非常にうまくいっている。多くの進展がみられている。プーチン大統領の発言はありがたかった」と述べ、北朝鮮をめぐるロシアの姿勢を歓迎しました。

そのうえで北朝鮮情勢をめぐって「ロシアや中国が手助けしてくれていることに感謝する。中国は貿易交渉をやっているので、われわれを助けてくれるのだろう」と述べ、北朝鮮の問題で中国から協力を引き出せているのは、貿易交渉を続けているからだという認識を示しました。

北朝鮮キム・ジョンウン委員長は、26日まで3日間の日程でロシア極東のウラジオストクを訪問し、プーチン大統領との初の首脳会談では北朝鮮の核問題やアメリカへの対応について意見を交わしました。

北朝鮮の国営メディアは、キム委員長が27日未明、専用列車で北朝鮮に帰国したと伝えました。

国営メディアは朝鮮半島の平和と安全を守るため、対外活動を終えて祖国に戻った。両国の伝統的な協力関係を新しい時代の求めに応じて、さらに発展させるきっかけとなった出来事として輝かしく記録されるだろう」と伝え、成果を強調しています。

キム委員長は、今回の訪問で、中国と同じく制裁緩和に理解を示すロシアとの関係強化を果たせたとして、3回目の米朝首脳会談に向けて、ロシアと中国を後ろ盾にアメリカから制裁解除などの譲歩を引き出したい考えです。

アメリカのメディアは、北朝鮮がおととし、アメリカ人の大学生オットー・ワームビアさんを解放する代わりに、治療費として200万ドル(2億2000万円余り)を要求し、トランプ政権が支払いに同意する文書に署名していたと25日に伝えました。

ワームビアさんは北朝鮮で1年以上に及んだ拘束中、脳に障害を負い、帰国後まもなく死亡していて、報道を受けアメリカでは、北朝鮮の金銭の要求や、それに応じたとされるトランプ政権の対応に批判が出ていました。

これに対してトランプ大統領は26日、ホワイトハウスで記者団に対し「ワームビアさんのために、お金は一切支払っていない。人質のためにお金は支払わない」と反論し支払いを否定しました。

また、トランプ大統領ツイッター上でもアメリカの歴史上で最も偉大な人質解放の交渉者」と呼ばれていると投稿しました。

トランプ大統領はこれまでも、金銭などを支払わずに解放につなげたことを外交成果とアピールしていて、今回も改めて自身の成果だと強調しました。

「パンムンジョム宣言」には、朝鮮半島の完全な非核化を目指すことなどが盛り込まれ、南北の当局者が常駐する共同連絡事務所が設置されたほか、非武装地帯で兵士が警戒にあたる施設の一部が撤去されるなど、南北間の緊張緩和をもたらし、史上初の米朝首脳会談にもつながりました。

しかし、その後も北朝鮮の非核化に向けた具体的な進展が見られないことから、アメリカのトランプ政権は制裁の緩和に慎重になり、北朝鮮との経済協力に期待を寄せる韓国側と足並みが乱れています。

さらに、韓国政府が米朝の仲介役を果たすとしているのに対し、北朝鮮のキム委員長は「差し出がましい『仲介者』や『促進者』としてふるまってはならない」と批判しています。

「パンムンジョム宣言」からちょうど1年となる27日、韓国政府は記念行事を行いますが、北朝鮮は参加しない予定で、米朝の対話が滞る中、南北関係も行き詰まっている現状が浮き彫りにされた形です。

北朝鮮キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長と韓国のムン・ジェイン文在寅)大統領が初めて首脳会談を行い、朝鮮半島の完全な非核化を目指すことで合意してから27日で1年となるのに合わせて、北朝鮮祖国平和統一委員会がメッセージを発表しました。

この中で、祖国平和統一委員会アメリカは、『南北関係が米朝関係よりも先に進んではならない』と露骨に脅迫し、制裁を行って圧迫する政策に従うよう動いている」アメリカを非難しました。

そのうえで、朝鮮半島の緊張が緩和されるのか、それとも戦争の危険性が濃くなり、破局に向かっていた過去に戻るのかという厳しい情勢がつくりだされている」と主張しました。

北朝鮮としては、非核化などをめぐる合意が履行されない責任はアメリカにあると訴えることで、みずからの正当性をアピールするねらいがありそうです。

26日、ワシントンで行われた日米首脳会談の冒頭、トランプ大統領は、北朝鮮の問題について「日米で関係各国と緊密に連携して対応しており、情勢はよい方向へ向かっている」との認識を示しました。

このあと、会談に同席したアメリカのハガティ駐日大使は記者団に対し、「両首脳は、北朝鮮への対応で今後も連携していくことを再確認するとともに、制裁を継続していくことで一致した」と明らかにし、北朝鮮キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長がロシアを初めて訪問し、アメリカをけん制する中でも、制裁を維持していく方針を確認しました。

そのうえで、ハガティ大使は、北朝鮮による拉致問題について「日本側の悲願」だという認識を示し、トランプ大統領が今後もキム委員長に対して日本の立場を伝え、解決に向けて働きかけていく方針を明らかにしました。

また、ハガティ大使によりますと、両首脳は、イランについて、全面的な禁輸を行って行動を変えさせるべきだという考えを確認したほか、中国に関しては、市場経済に反する行動を改めるとともに、東シナ海での軍事的な行動をやめるべきだという認識で一致したとしています。

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