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安保理で今月議長を務めるボリビアのロレンティ国連大使は3日、国連本部で記者会見を開き、北朝鮮への制裁について「安保理には市民生活に悪影響を与えるべきでないという明確な共通認識があり、前回の制裁委員会でも例外措置を議論している」と述べて、制裁の実施状況を調べる委員会で今後、例外措置の検討が進む可能性を示唆しました。

安保理北朝鮮に制裁を科す決議を全会一致で採択していますが、北朝鮮アメリカや韓国との首脳外交が進む中で、制裁の維持を主張するアメリカと緩和を主張するロシアや中国との立場の違いが鮮明になっています。

さらに独立した専門家による制裁報告書をめぐって、ロシアが自国企業の違反を指摘した部分を削除させたとしてアメリカが反発し、予定より1か月がたっても公表できない異常事態になっています。

ロシアなどは制裁によって医療機器の輸送や銀行を通じた送金などに支障が出ていると主張していますが、アメリカは、例外措置の適用が乱発されないよう慎重な姿勢を崩しておらず、制裁の実施をめぐる今後の安保理の対応が注目されます。

アメリカのポンペイ国務長官は今月7日に北朝鮮の首都ピョンヤンを訪れ、キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長と会談して北朝鮮の非核化で進展を図るとともに、2回目の米朝首脳会談に向けた最終調整を行います。

これを前にポンペイオ長官は3日、国務省で記者会見を開き、「トランプ大統領とキム委員長が首脳会談で交わした約束を進展させる機会を再び得ることができてとてもうれしい」と述べました。

そのうえでポンペイオ長官は「米朝双方が理解を深め、交渉の進展を図り、今後の計画を立てられると期待している。2回目の首脳会談に限らず非核化の道筋をつけるためだ」と述べ、キム委員長との会談で、具体的な非核化の進め方などについて成果を得ることに意欲を示しました。

一方、北朝鮮は先の南北首脳会談でニョンビョン(寧辺)の核施設を廃棄する条件としてアメリカに相応の措置を求めていて、今回の会談でも、北朝鮮が求める朝鮮戦争終戦宣言について意見が交わされるとみられています。

これについてポンペイオ長官は「交渉の進行状況についてはコメントはしない」と述べるにとどめました。