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この中でキャロルさんは、ゴーン前会長の再逮捕のあと日本を出国し、フランスに向かった理由について「携帯電話やレバノンのパスポートを取り上げられ、誰も知らない東京で1人になるのが怖かった。弁護士から『2、3週間は夫に会えない』と言われたので、人権問題について訴えるためにフランスへ行き、東京で何が起きたのか訴えようと思った」と話しています。

また、ゴーン前会長が任意同行を求められたときの様子について、キャロルさんは「20人ほどが入ってきて、あらゆる持ち物の写真を撮り、パソコンや携帯電話、書類を押収していった。彼らは4時間、アパートに滞在し、私のトイレやシャワーにまでついてきた。とても屈辱的で、まるでテロリストのように扱われた」と説明しています。

保釈後、再逮捕されるまでのゴーン前会長の様子については「とても疲れていて、やせてしまった。再逮捕されることはないと思っていたので、前の日の夜、その可能性があると分かった時、私たちはショックを受けた」と心境を語っています。

そして、「カルロスは無実であり、それが証明されるまで闘う」と述べ、フランス政府などに対して日本への働きかけを求めていく考えを示しました。

もし、皆さんがこの動画を通じて私の話をお聞きいただいているとすれば、それは、私が4月11日に予定していた記者会見を開くことができなかったということになります。

この場で、4月11日にお伝えしたかった私のメッセージのエッセンスを皆さんにお伝えするとともに、皆さんが抱いている多くの質問にお答えしたいと思います。

最初のメッセージは、私は無実だということです。これは何も新しいことではありません。1月に法廷で述べたことを再びお伝えしています。

私にかけられているすべての嫌疑について、私は無実です。そして、それらの嫌疑に基づいて、私に対してなされている非難についてもまた事実無根です。

それらの非難はすべて、私を強欲な人物、あるいは独裁的な人物として塗り固めるためになされたものです。それらは、文脈から切り離されたり、偏見に基づいてゆがめられたものです。

私にかけられている嫌疑についてもお話しします。金融商品取引法新生銀行との契約、ジュファリ氏に支払った報酬について、私の立場は変わっていません。108日もの期間を拘置所で過ごしたにもかかわらず、私は常に無実であるという一貫した立場です。

私が皆さんにお伝えしたい2つ目のメッセージは、私は日本を愛し、日産を愛しているということです。

もし、愛情や愛着、心からのつながりがなければ、20年間をその国で過ごしたり、20年間をその会社のリーダーとして務めることなど誰もしないでしょう。そして、この20年という年月に、非常に多くを成し遂げ、非常に多くの結果を残してきました。

私が1999年に日本に来たのは、打算によるものではありません。私が1999年に日本に来たのは、この国に魅了され、日産を再生させるという挑戦に心を躍らせたからです。

そして、私が初めて日本に来た時からすべてのキャリアを日産のリバイバルプランにささげてきたことを、皆さんよくご存じだと思います。日産で働く数十万人の勤勉な方々、とりわけ日本の方々のおかげで、私たちは大変な成功を収めることができました。

日本に対する私の愛情、日産に対する私の愛情というものは、私が今、経験している厳しい試練を経たあとであっても、少しも変わることはありません。このことは皆さんにぜひ、知っていただきたいし、信じていただきたい。

日産の仲間たちとともに、日産のために多くのことを行ってきました。それは私の誇りです。日産の仲間たちとともに、日本経済、そして日本企業の経営の在り方にも貢献してきました。

これらのすべてのことは、この数か月を経験したあとであっても依然として、私にとって何ものにも代えがたい記憶であり、大切な財産です。先々、皆さんにもきっとおわかりいただける時が来ると思います。

私がお伝えしたい3点目は、今、起きていることが「陰謀」だということです。これは単に事件ということではありません。言われているような「強欲」「独裁」などという話でもありません。これは、「陰謀」、「謀略」、「中傷」ということです。

なぜか。なぜ、このようなことが起きたのか。それは、何よりもまず、「おそれ」があったということです。アライアンスの次のステップ、統合、すなわち合併に向けて進むということが、ある人たちには確かな脅威を与え、それがゆくゆくは日産の独立性を脅かすかもしれないとおそれたのです。

ところが、日産の独立性は、このアライアンスが誕生してから19年間、一度たりとて脅かされたことなどありません。

私はこれまで日産の独立性を最も強力に守ってきました。将来、「次のステップ」がどのような形に展開しても日産の独立性は保ち続けるということを明確にしてきました。

当然、こうした独立性というものは、業績に支えられたものでなければなりません。独立性をえること自体が目的となることはありえません。

それが目的化してしまったために生じた「おそれ」です。日産の業績が振るわず、大きく低下しています。この2年で3回の業績の修正があり、何度も不祥事(検査問題)がありました。

会社が多くの難題に直面しているからということで問題なのではありません。起きた問題への対処のしかたが、会社の信頼を損なっているのです。問題が解消されていないにもかかわらず、会社として解決したと発言することは信頼を失うのです。

これは会社(日産)の現経営陣に問題があったということです。これらの人物のことはごぞんじだと思います。私が尊敬している日産の従業員の方々について言っているのではありません。数名の幹部、つまり、明らかに自分たちの利益のため、そして自分勝手なおそれを抱いたために、会社の価値を毀損している人たちのことを指しています。

それらの名前は皆さんごぞんじです。今回の汚いたくらみを実現させるべく仕掛けた多くの名前を挙げることができます。真相や事実が明らかになることを願っています。

しかし、結局のところ、この間、私は自分の事件にだけ苦しめられてきたわけではありません。一体誰が、日産のかじ取りしてくれるのか、ブランドを守っているのか、企業価値を守っているのか、株主の利益を守っているのか。株価の下落と業績の低下を目にしながらも、幹部たちは、あれはしない、これはしないと言って、それと同時に、今後、何をするのかも言わず、未来のビジョンもなく、日産の業績を向上させるためのビジョンもなく、アライアンスの将来をより強化するためのビジョンもなく、みずからを誇っている現経営幹部たち。

それを見ることは非常に悲しいことです。私にとっては本当にうんざりさせられることです。

19年から20年もの年月をかけて、これらとは真逆のこと、つまり、企業価値を創造し、ブランドを強化してきた人間にとって、今のように頽廃して無頓着になっているのを目にすることは、本当につらいものです。

私は心配です。明らかに日産の業績が低下していることを心配しています。さらには、アライアンスを構築するためのビジョンがあるとは思えないので心配しています。

率直に言って、テーブルを囲んでコンセンサスで意思決定をしていくということは、自動車業界ほど競争の激しい産業においては、何らのビジョンをも生み出しません。

将来像を見せなければなりません。これから未来に向けて私たち(日産やアライアンス)の役割は何なのかについて、明確にする必要があります。

必要な時には、リーダーシップを発揮しなければいけないものです。そして、リーダーシップというものは、会社にとってよいことのために発揮されるものであって、(コンセンサスによる)妥協の産物を目指すものではありません。

これは「独裁」などではなく、「リーダーシップ」なのです。いかなる会社でも行われていることです。コンセンサスか独裁か、この2つの選択肢しかないと考えている人は、「リーダーシップ」の本質を理解していません。

アライアンスや日産ほどに複雑かつ巨大な組織のトップだった者として、これはとても悲しいことです。

最後に、私がお伝えしたいのは私の切実な希望です。私が最も強く望むことは、公正な裁判を受けることです。

私は幸いにして、この訴訟で3人の有能な弁護士に弁護してもらうことができますが、彼らからは裁判の公正性についての安心材料は提供してもらえていません。

私は弁護士ではありません。私はこの点について詳しくありませんが、今回の裁判において、公正性を保証するために必要とされる具体的な条件について、3人の弁護士に説明してもらいます。この裁判で私の無実を証明したいとせつに願っています。

ご清聴ありがとうございました。より多くのことを皆さんにお伝えしたり、皆さんの心にある多くの質問にお答えをすることができなかったことを申し訳なく思います。しかし、将来、それがかなうことを願っています。


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日産自動車のゴーン前会長が再逮捕されたあと妻のキャロルさんはフランスに渡り、地元の新聞やラジオのインタビューに応じて、フランス政府などに対して日本への働きかけを求めていく考えを示しています。

これについて9日、フランスのルメール経済相は地元のラジオ局に出演し、「政治的に介入することが、ゴーン氏の利益を守るために最適かどうかは定かではない。司法と行政は独立した権力であり、すべての民主主義において独立を保つことが望ましい」と述べ、フランス政府が介入することに否定的な考えを示しました。

また、日本の司法当局によるゴーン前会長の扱いについて見解を問われると、「日本の司法について意見を言うべきではない。例えば日本の財務相がフランスの司法について意見を言い始めたらどうだろう。それはフランスに対する許しがたい主権侵害だ」と述べました。

#カトリック大国#体制派