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特別背任の疑いで東京地検特捜部に再逮捕された日産自動車カルロス・ゴーン前会長の妻、キャロルさんは、前会長の再逮捕の後、日本を出国し、6日までにフランス パリに到着しました。

そして日曜紙「ジュルナル・デュ・ディマンシュ」のインタビューに応じ、この中で、4日にゴーン前会長が再逮捕された際、自分のレバノンのパスポートやコンピューター、携帯電話なども押収されたうえ、任意同行を求められたと明らかにしました。
しかし、弁護士のアドバイスを受けて任意同行を拒否したということです。

キャロルさんはアメリカのパスポートも所持していたため、5日の夜、空港の搭乗口まで在日フランス大使の付き添いを受けて出国したということで、日本を離れた理由について「身の危険を感じた」と説明しています。

そして、ゴーン前会長が保釈中に事件に関するみずからの主張を英語で録画したことを明らかにし、「彼は、こうした事態に至った責任が誰にあるのか、名指ししたいと思っていた」と述べ、近く弁護士が公開するとしています。

またキャロルさんは、これまでも「自白を引き出そうと長期の勾留を行っている」などと日本の司法制度を批判していますが、今回のインタビューでも改めて批判し、フランス政府に対し日本への働きかけを求めました。

総会を前に70代の株主の男性は「ゴーン前会長がやったのは本当にどういうことなのか、それに日産の現在の経営陣の責任について聞きたい。ゴーン前会長も悪いし、経営陣も両方悪い。これからどういう体制で経営を行っていくのか。今、自動車業界は厳しいので、会社として伸びていけるのか、それが気になります」と話していました。

50代の株主の男性は「ゴーン前会長が来てから日産がV字回復したのは事実。実績はあると思う。しかし、日産を私物化していたのはダメかなと思う。これから日産の自動車が売れるか、収益をあげていけるのか聞きたい」と話していました。

また、別の株主の男性は「ゴーン前会長は日産の経営を立て直したと言われるが、やったことはコストカッターで大きなリストラで職を失った人も多い。反面、自分はその時はよかったかもしれないけれど、そのあとの行動がいろいろ疑問符がつくので、そのへんは問題があったと思う。ガバナンスは今の取締役の体制をみると疑問符は付くが、本当にしっかりと体制をとることができるかどうか見極めていきたい」と話していました。

75歳の株主の男性は「ゴーン前会長は経営者としては日産を立て直したことで、すばらしいと思うが、企業人としては問題があったと思う。どういう事情でこうした不正が起きたのか、経緯や原因をきょうの株主総会で聞き、経営陣の説明が納得できるものかどうか確認したい」と話していました。

また、81歳の男性は「トップが自分の利益のために、不正をはたらくようなことは許されない。社内のガバナンス体制にも問題があったと思うので、何が問題だったか、直接、自分で聞きたい。日産には早く立ち直って、ノーマルな状態に戻ってほしい」と話していました。

日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(65)はオマーンの販売代理店に日産から支出させた資金の一部を私的に流用したとして今月4日、特別背任の疑いで東京地検特捜部に再逮捕されました。

日本外国特派員協会によりますと、ゴーン前会長の弁護士は9日午後3時から記者会見し、再逮捕される前にみずからの主張を録画したおよそ9分間の動画を公開するということです。

再逮捕の翌日にフランスに出国した妻のキャロルさんは、フランスの地元紙のインタビューに対しこの動画の内容について「彼はこうした事態に至った責任が誰にあるのか名指ししたいと思っていた」と述べていて前会長の発言が注目されます。

日産の臨時株主総会は、東京都内のホテルで午前10時から始まり、およそ4100人の株主が出席しました。

総会では冒頭、西川廣人社長が社内調査などで明らかになったとするゴーン前会長の重大な不正について「ガバナンス体制に大きな問題があったのは事実だ。不正の手口がいかに巧妙だったとはいえ、過去の経営陣、私をはじめとする経営陣の責任を大変重く受け止めている」と述べ、陳謝しました。

このあと総会では、取締役についてカルロス・ゴーン前会長とグレッグ・ケリー前代表取締役をそれぞれ解任する議案と、ルノーのスナール会長を選任する議案が諮られました。

これに対して、出席した株主の間からは不正を防げなかったとして、ゴーン前会長ら以外の経営陣の退任も求める意見が出されました。

また、ゴーン前会長の退職金などの支払いについて質問が出されたのに対して、西川社長は「当然、われわれとしては払いたくないと思っている」と述べました。

総会はおよそ3時間にわたりましたが、大きな混乱はなく、すべての議案が賛成多数で承認されました。

これによって、ゴーン前会長は日産のすべての役職を外れることになりました。

また、日産の取締役に選任されたルノーのスナール会長は総会のあと「株主の皆さんの信任に心から感謝し、献身的に日産自動車の将来をよりよくすべく頑張っていきたい。日産、三菱自動車ルノーの3社のアライアンスの枠組みの中で最適な進化を求めていく」と述べました。

日産は、先月、第三者の専門家らでつくる委員会がまとめた会長職の廃止や社外取締役の役割の強化などを盛り込んだ提言を踏まえ、ことし6月に開く予定の定時の株主総会に向け経営体制の見直しを加速させていくことにしています。

日産自動車株主総会に出席した男性は「経営陣の甘さを感じた。責任の取り方を含めて将来どうするのかが見えにくかった。ゴーン前会長の解任はしかたないが、日産はグローバルの大きな会社なのでトヨタに匹敵するような会社になってほしい」と話していました。

別の男性は「ゴーン氏だけの責任ではなく、それを看過していた取締役の責任については、納得のいく説明がありませんでした。ガバナンスをしっかりしていくと言っていますが、あまり期待できません」と話していました。

60代の女性は「経営陣は、すべてはゴーン前会長の責任だというような感じだが、ゴーン前会長が一人でできるわけではなく、把握していた経営陣はいるはず。それに触れずにいる経営陣の姿勢には疑問を感じます。 ゴーン前会長に日産が救われたというのは事実なので、こういう終わり方は残念です」と話していました。

53歳の女性は「ゴーン前会長の取締役解任は当然だと思う。会社がガタガタになってしまっては元も子もないので、西川社長はじめ経営陣には、しばらく頑張ってもらうとともに、今後、不正が起きないよう厳しく見張るようにしてもらいたい」と話していました。

元従業員の71歳の男性は「ゴーン前会長は会社の業績をV字回復させたところまではよかったが、その後、私服を肥やしていたのは信じられない思いだ。会社には、今後、一丸となって、日産に対する顧客や社会の信頼をスピード感を持って取り戻してもらいたい」と話していました。

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