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ミャンマー最高裁判所は、少数派のロヒンギャの人たちをめぐる取材で機密文書を不正に入手したとして国家機密法違反の罪に問われ禁錮7年の判決を受けていたロイター通信の記者2人の上告を退けました。

ロイター通信のワ・ローン記者とチョー・ソー・ウー記者は、少数派のロヒンギャの人たちへの迫害に関する調査報道にあたって、治安当局の機密文書を不正に入手したとして国家機密法違反の罪に問われ、1審と2審で禁錮7年の判決を受けました。

2人は無罪を訴えて上告していましたが、首都ネピドーにある最高裁判所は23日、1審と2審の判決を支持し上告を退けたものの理由は明らかにしませんでした。

これまでの裁判では、警察が2人を呼び出してわざと文書を手渡したあと逮捕したとする証言もあったことから、「報道への圧力だ」との批判が強まっていました。

裁判を取材した地元の記者は「未来を担うミャンマーの記者たちの熱意をそぐ判断です。これではミャンマーから真実を追求する人がいなくなってしまいます」と話していました。

またロイター通信は、「2人は真実を暴こうとしたが、警察がたくらんだ口封じの犠牲者となってしまった。一刻も早い釈放に向けてあらゆる手を尽くす」というコメントを発表しました。

ワ・ローン記者ら2人は、今月、「勇敢な報道だった」として優れた報道などに贈られるアメリカのピュリツァー賞の国際報道の部門に選ばれています。