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ミャンマーでクーデターを実行した軍に拘束され、複数の罪に問われているアウン・サン・スー・チー氏は29日、国家機密法違反の罪で新たに禁錮3年の有罪判決を受けました。スー・チー氏への有罪判決はこれで12件目で、刑期は合わせて23年となりました。

関係者によりますと29日、首都ネピドーで非公開で行われた裁判で、スー・チー氏は、国家機密法違反の罪で禁錮3年の有罪判決を言い渡されたということです。

また、スー・チー氏の経済顧問を務めていたオーストラリア人のショーン・ターネル氏も、同じ罪で禁錮3年の有罪判決を受けたということです。

スー・チー氏はこれまでに社会不安を引き起こした罪などで有罪判決を受けていて、12件目となる今回の有罪判決で科された刑期は、合わせて23年となりました。

一連の裁判は、軍の統制下で行われていて、軍としては、来年、実施が予定されている総選挙を前に、刑期を積み重ねていくことでスー・チー氏の政治的影響力を排除する思惑があるものとみられます。

スー・チー氏の経済顧問を務めていたショーン・ターネル氏が禁錮3年の有罪判決を言い渡されたことについて、オーストラリアのウォン外相は声明で「オーストラリア政府は判決を拒否し、ターネル氏の即時の解放を求める」と述べ、裁判が非公開で行われ、オーストラリアの外交官も傍聴を拒否されたことを非難しました。

そのうえで「ターネル氏がオーストラリアの家族のもとに帰るまで、私たちはあらゆる機会をとらえて力強く擁護を続けていく」とし、政府として支援を続ける姿勢を強調しています。

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