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ニューヨークを訪れている北朝鮮のリ・ヨンホ外相は29日、国連総会で演説を行い「キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長は、朝鮮半島核兵器も核の脅威もない平和の地にするという確固たる意思を持っている」と述べ、非核化に向けた姿勢を強調しました。

そのうえで、アメリカとの非核化をめぐる協議について「非核化のためには信頼醸成が基本であり同時行動が原則だ。われわれは核実験場を閉鎖するなどしたがアメリカからは相応の応えがない。制裁と圧迫を強め、朝鮮戦争終戦宣言にまで反対している」とアメリカを批判しました。

そして、リ外相は「われわれが一方的に先に核武装を解除することは絶対にない。互いに疑っているだけであれば、首脳会談の合意は失敗という運命を免れない」と述べ、相応の措置をとるようアメリカをけん制しました。

一方、北朝鮮は、今月行われた南北首脳会談の共同宣言で、アメリカの相応の措置を前提条件にニョンビョン(寧辺)の核施設を廃棄する用意があると表明しましたが、リ外相はこの内容や2回目の米朝首脳会談については言及しませんでした。

トランプ大統領は南部ウェストバージニア州で29日、支持者を前に演説しました。

この中で、トランプ大統領は2回目の米朝首脳会談の見通しについて、「キム委員長がもう一度、会談をしたいというので行うことになった。私は何も譲歩していない」などと述べました。

そのうえで、「私はキム委員長が好きだし、彼も私のことが好きなので、それでいいのではないか。キム委員長は実にすばらしい書簡を送ってくれ、私たちは恋に落ちたのだ」などと冗談めかして述べ、キム委員長との良好な関係を強調しました。

トランプ大統領は11月の中間選挙を念頭に、米朝関係の改善を強調することで、外交上の成果としてアピールする狙いがあるものと見られます。

米朝の間では、来月、ポンペイ国務長官北朝鮮を訪問して、2回目の首脳会談に向けた調整を行うことになっています。