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ヨーロッパ議会は、EUの議案を採決しEUの今後の政策や統合の行方を左右する重要な機関で、5年に1度の選挙が今月23日から26日にかけて加盟国ごとに行われます。

今回の選挙では、EUの統合を支持する中道の2つの会派が議席を大幅に減らす見通しとなっている一方、EUの統合に反対し厳しい移民政策などを掲げるEU懐疑派が支持を広げています。

こうした中、フランスで首位をうかがう勢いの極右政党「国民連合」のマリーヌ・ルペン党首が5日、ベルギーを訪れ、現地の極右政党とともに記者会見を開きました。

ルペン党首は、選挙後のヨーロッパ議会ではこの政党のほかイタリアやドイツなどのEU懐疑派の政党と会派を組むとしたうえで、「われわれは大きな勢力となり、今後起きることはEUにとって極めて重要となる」と述べ、EU統合の動きに対抗していく考えを示しました。

また、この会派を主導するとみられるイタリアの右派政党の党首、サルビーニ副首相も今月18日に各国の右派政党を集めてアピールを行う予定で、選挙を目前に控え、EUに懐疑的な勢力が活動を活発化させています。