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トヨタが発表したことし3月期のグループ全体の決算は、▽売り上げが前の年よりも2.9%多い30兆2256億円。
▽本業のもうけを示す営業利益が前の年よりも2.8%多い2兆4675億円で、2年連続の増収増益となりました。
日本の上場企業で年間の売り上げが30兆円を超えたのは初めてです。

これは、▽アメリカや日本で販売台数が減ったものの、アジアではピックアップトラックが伸びたタイと、高級車が好調だった中国を中心に販売台数が9%増加したこと。
▽それにハイブリッド車が好調だったヨーロッパでも2%伸びたことが主な要因です。

一方、今年度の世界全体の販売計画について、トヨタは、グループ全体でほぼ横ばいの1074万台程度になると予想しています。

来年3月期の決算の見通しについては、▽売り上げが0.7%減少して30兆円、▽営業利益が3.3%増えて2兆5500億円と減収増益を見込んでいます。

小林耕士副社長は、記者会見で「グループをあげて原価低減の取り組みを進めていて、それぞれが当事者意識を持ち始めたらトヨタはもっと強くなるのではないか」と述べました。

トヨタ自動車豊田章男社長は、売り上げが初めて30兆円を超えたことについて、「お客様や販売店などすべての人たちが、80年にわたってこつこつと積み上げてきた結果だ」と述べました。

そのうえで、今後の課題については「市場の大きな変化、セダンからSUVに変わるとか、パラダイム的な変化に対応するスピードでは大きな課題が見つかった。トヨタらしさを取り戻すこと、企業風土・文化の再構築は私の代でやる覚悟だ」と述べました。

また、豊田社長は「キーワードはオープン&スピードであり、1社だけでは何もできないと認識し、パートナーから認めてもらえるような競争力と信頼度を身につけることがいちばん大切だ」と述べ、次世代の車の開発にあたって他社との提携などを加速していく考えを示しました。