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香港が1997年にイギリスから中国に返還されて1日で22年となり、香港政府のトップ、林鄭月娥行政長官が記念式典で演説しました。

林鄭長官は、容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例の改正案をめぐり抗議活動が続いていることを受け、「政府はさらに民心、民意に寄り添い、社会の人たちの思いや要求に積極的に応えていく」と述べ、事態の収束に向け市民に寄り添う姿勢を強調しました。

会場の近くでは1日も抗議活動が行われ、道路を占拠した参加者を催涙スプレーなどを使って排除しようとした警察官との間で一時、もみ合いになりました。

香港政府は、条例の改正案は事実上、廃案になるという認識を示していますが、市民の間では「完全な撤回」などを求める声が強まっています。

1日午後には、改正案に反対する民主派の団体が大規模な抗議デモを呼びかけていて、事態が収束する見通しは立っていません。

香港では、イギリスから中国に返還された記念日に合わせて中国に批判的な民主派の団体が毎年、デモを呼びかけています。

ことしは、容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例の改正案に反対するデモが呼びかけられ、早朝から若者たちが道路を塞ぐなど抗議活動が相次ぎました。

午後には議会にあたる立法会の周辺におよそ1500人が集まり、周辺の道路を封鎖したほか、一部が立法会の建物のガラスを割るなどして、警官隊とにらみあいとなりました。

そして、日本時間の1日午後7時すぎ、集まった人たちの一部が、立法会に突入したほか、建物の壁などを壊しています。

けが人がいるかや警察に拘束されたのかなど、詳しいことはわかっていません。

また、中心部の幹線道路では民主派の団体が呼びかけたデモが続いています。

参加している大勢の市民は、香港政府が事実上、廃案になるとの認識を示している改正案の「完全な撤回」や、政府トップの林鄭月娥行政長官の辞任、さらに抗議活動の参加者への強硬な対応によって、多くのけが人が出たことに対する警察の責任追及などを求めており、香港の中心部では混乱が激しくなっています。

デモに参加した人たちは強い日ざしの照りつける中、「条例の改正案は完全に撤回せよ」などと声を上げながら行進しました。

このうち20歳の大学生は「2度も大きなデモがあったのに政府は私たちの声を無視していて全く信用できない。香港の将来を守るために、最後まで声をあげたい」と話していました。

また35歳の会社員の男性は「香港の制度には問題があり、そもそも私たちの意見を政治に反映できるとはいえない。市民の意見を聴く制度が整っていればこのような混乱は起こらなかったはずだ」と話していました。

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