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イギリス国防省は11日、ペルシャ湾のホルムズ海峡でイランの3隻の船が自国のタンカーの進路を妨害したと発表し、「国際法に反した行為だ」としてイランを非難しました。

これに対し、イラン側は革命防衛隊が進路妨害を否定する声明を発表したほか、ザリーフ外相が「地域の緊張を高める価値のない発表だ」と反発しています。

こうした中、公共放送BBCなどイギリスのメディアは、イギリス運輸省が警戒レベルを最高に引き上げ、ホルムズ海峡を航行する自国の船舶に対し警戒を呼びかけていると伝えました。

このうち「スカイニュース」は、できる限りイランの領海での航行を避け、イラン当局の船に注意するよう呼びかけていると伝えています。

イラン側は今月4日に自国のタンカーが、イギリス領ジブラルタルの当局に拿捕(だほ)されたことに対し、革命防衛隊が報復を示唆するなど強く反発しています。

イギリスによる警戒レベルの引き上げはイラン側による報復を警戒する措置とみられ、両国の間で緊張が高まっています。

イギリスのハント外相は11日、記者団の取材に対し、「事態が今後どのように動くか強く懸念している。常に現場海域の状況を監視しており、イギリスの輸送の安全を守る対策は常に見直していく」と述べました。

イベリア半島の南端にあるイギリス領ジブラルタルの当局は、今月4日、イラン産の原油を積んだ大型タンカーを拿捕しました。

当局は、このタンカーがシリアのアサド政権に対するEUの制裁措置に反し、原油をシリアの製油所に輸送しようとしていたとしています。

タンカーの拿捕から1週間となった11日、ジブラルタルの当局は、タンカーから文書や電子機器を押収し、船長と責任者を逮捕したと発表しました。

そのうえで、捜査のため引き続きタンカーを留め置くとしています。

イランは、タンカーの原油はシリア向けではないと否定し、拿捕は違法だと訴えてタンカーや船員の即時解放を求めてきたほか、イランの革命防衛隊は報復を示唆していました。

こうした中での船長らの逮捕だけに、イラン側は強く反発するものとみられます。

イギリス領ジブラルタルの当局は今月4日、制裁措置に反してシリアに原油を輸送しようとしたとしてイランのタンカーを拿捕し、11日には船長らを逮捕したと発表しました。

イラン外務省のムサビ報道官は12日、国営通信の取材に対し、タンカーの目的地はシリアではなかったと述べて改めて反論しました。

そのうえでアメリカの影響を受けて危険なゲームに加わるのであれば、重大な結果を招くことになるだろう」と述べて、イギリスがアメリカの指図を受けてタンカーの拿捕に踏み切ったと非難し、直ちに解放するよう求めました。

タンカーの拿捕をめぐってはイランの精鋭部隊「革命防衛隊」がイギリスに対する報復も辞さないとしています。

11日にはイギリス政府が、ペルシャ湾のホルムズ海峡で自国のタンカーがイランの船から進路を妨害されたと発表しました。

イラン側は関与を否定していますが、両国の対立が、緊張が続くホルムズ海峡周辺の新たな火種になるおそれがでています。


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