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メイ首相は24日、エリザベス女王に辞任を申し出るのを前に首相官邸前で最後の演説を行いました。

この中でメイ首相は「首相として奉仕することはこの上ない名誉だった。私を信じ、奉仕するチャンスを与えてくれた国民に感謝したい」と述べました。

そして後任となるジョンソン氏に改めて祝意を示したうえで、「直近の優先課題は国全体の利益になるようにEUからの離脱を実現することだ」と述べ、EUとの協議をまとめることに期待を示しました。

さらに「これが成功すればイギリスにとって新たな始まりとなり、国民には輝かしい未来となる」と述べ、離脱問題が招いた社会の大きな分断が修復されることに思いをこめていました。

メイ首相はその後、集まった人たちに見送られながら夫とともに車で官邸を後にしました。

イギリスで与党・保守党の党首に選ばれたボリス・ジョンソン氏は24日、バッキンガム宮殿を訪れ、エリザベス女王から任命を受けて新たな首相に就任しました。

ジョンソン首相は、首相官邸前で演説し、10月末に期限が迫っているEUからの離脱について「必ず10月31日に離脱する」と述べて、合意なき離脱も辞さない構えを改めて示しました。

そのうえで「ヨーロッパ諸国とよりよい合意を結び、自由貿易に基づいた新たな関係を構築する。われわれは離脱後に向けた準備を進めている。リスクを恐れるのではなく、チャンスを見いだすべきだ」と述べ、離脱の実現に自信を見せました。

一方、与党内では離脱強硬派のジョンソン新首相への反発が早くも広がっていて、メイ前政権のハモンド財務相やゴーク司法相など複数の閣僚が辞任しました。

また首相官邸の周辺ではジョンソン新首相に反発する人たちが集まり、抗議の声を上げたのに対し、離脱を早く実現すべきだと訴える人たちがこれに対抗し、一時、騒然とした雰囲気に包まれました。ジョンソン首相は今後、新たな内閣の人事を進め、政権を発足させますが、離脱をめぐる対立がもたらした政治、そして国民の分断はさらに深まっています。

ロンドンにある首相官邸前では24日、就任した直後のジョンソン新首相の到着を一目見ようと大勢の市民が集まりました。

この中にはEUに残留することを望む人たちとEUからの離脱を訴える人たちもいて、残留派の人たちはジョンソン首相を乗せた車が到着すると、EUの旗などを掲げながら抗議の声を上げました。

一方、離脱派の人たちは「今すぐ離脱だ」などとシュプレヒコールを上げて支持を訴えるとともに、残留派の人たちに「負け犬!」などと叫び、現場は一時、騒然とした空気に包まれました。

残留派の男性は「新首相は議会でどんな法案も通せずに3か月しか持たないだろう。そもそも最大の貿易相手のEUと手を切るという考え自体がばかげている」と話していました。
またある女性は「ジョンソン首相はアメリカのトランプ大統領の操り人形にしかならない」と非難しました。

一方、離脱派の女性は、「離脱を実現するには彼が首相になるのが最適だ。彼ならわれわれに闘争精神やイギリス人であることの誇りを取り戻させてくれる」と話していました。

イギリスのジョンソン新首相は、就任から一夜明けた25日、新たに選んだ内閣の主要な閣僚を集めて初めての閣議を開き、冒頭で「われわれの前には、非常に重要な任務が待ち受けている。10月31日までに必ずEUを離脱することだ」と述べました。

新閣僚のうち、外相には、メイ政権で離脱担当相をつとめ、EUからの合意なき離脱も辞さない立場のドミニク・ラーブ氏、そして、内相には同じく離脱強硬派のプリティ・パテル氏を起用しました。

また下院の院内総務には、離脱強硬派のリースモグ氏を充てました。

一方、与党・保守党の党首選挙でジョンソン氏に敗れた前の外相のハント氏は「閣僚ポストを提示されたが一議員に戻ることにした」とみずからのツイッターに投稿し、入閣しないことを明らかにしました。

今回の主要閣僚の人事について地元メディアは「ジョンソン首相が公約とした離脱を実現するための布陣だ」などと伝えています。

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