コロンビア FARC元幹部が武装闘争再開宣言 緊張高まる #nhk_news https://t.co/Y7q8KiyUmT
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年8月31日
南米のコロンビアでは29日、最大の左派ゲリラだったFARCの元幹部が、自動小銃で武装した兵士に囲まれて軍服姿で再び政府との武装闘争を再開すると宣言する動画をインターネット上に投稿しました。
武装闘争を再開する理由について、元幹部は「和平合意後に多くの元FARCの関係者が殺されているにもかかわらず、政府はそれを黙認している」と述べ、FARCの元兵士らの社会復帰を約束した和平合意を政府が守っていないためだとしています。
これに対してドゥケ大統領は「FARCは麻薬テロ組織でありコロンビアを脅迫している」と激しく反発し、30日、武装闘争に賛同する元FARCの兵士9人を軍が殺害したことを明らかにしました。
2016年に政府とFARCがまとめた和平合意をめぐっては、和平合意を実現したサントス前大統領に批判的な態度を取るドゥケ大統領が去年就任して以降、合意の履行をめぐり双方の間で緊張が高まっていました。
元FARCの兵士の中には生活に困窮する人も多く出ているため、元幹部の呼びかけに応じることが懸念されていて、和平の行方が注目されています。