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先月9日に千葉県に上陸した台風15号では、県内で停電や建物への被害のほか農業や水産業に大きな影響が出ています。

水産業への被害は今月4日時点で17億円余りと、今の基準で記録を取り始めた平成25年度以降の台風で最も大きくなっているということです。

養殖が盛んな鋸南町では、県に報告した時点で被害額はおよそ2億9000万円となっています。

町内にある勝山漁協では、漁船などが沈没したり定置網が壊れたりしたほか、マダイやシマアジの養殖では23トンのマダイが生けすで死んだことが確認されています。

漁協によりますと、生き残っているマダイにも網やマダイどうしがぶつかるなどして傷ついたり、目が白くなる症状が出ていたりしていて、その後、死んだり出荷できなかったりするおそれがあるということです。

漁協によりますと、今後、新たに養殖の稚魚を育てたり、施設や船などの復旧に多額の費用や時間がかかったりして、被害総額は少なくとも4億円以上になる見込みで、被害はさらに広がるおそれが出てきていますが、全体の被害状況が把握できず、町などに報告できていないということです。

鋸南町勝山漁協の平島孝一郎組合長は「被害額の全容を報告できない状況です。今までこういうことがなかったので、今後どうするのか悩んでいます。皆さんの協力のもとでやらざるをえない。災害での被害なので前向きに県も国も支援を検討してほしい」と話していました。