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ロシアの組織的なドーピング問題をめぐってWADA=世界アンチドーピング機構は、モスクワの検査所から選手の検体などのデータを入手し調査を進めてきましたが、データの一部が改ざんされた疑いがあったため、ロシア側に回答を求めていました。

ロシア側はすでに回答書を提出しており10日、プーチン大統領は「WADAが求める要件は完全に満たしている」と述べ、適切に対応していると強調しました。

そのうえで「ロシアの選手たちが公平な条件の下でいかんなく能力を発揮できるよう望む」と述べ、ロシア選手団が東京オリンピックパラリンピックに出場できるよう疑惑の払拭につとめる考えを示しました。

ロシア側からの回答を精査しているWADAは、専門の委員会を開いてRUSADA=ロシアアンチドーピング機構を再び資格停止処分にするかどうかを早急に検討するとしています。

仮に資格停止処分になれば、ロシア選手団は東京オリンピックパラリンピックに出場できなくなる可能性があり、WADAの判断に注目が集まっています。

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