撤退範囲めぐり食い違い クルド人勢力幹部 米に介入求める #nhk_news https://t.co/vUQnhifsw9
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年10月21日
トルコは今月17日、シリア北部のクルド人勢力に対する軍事作戦を5日間停止し、この間にクルド人勢力を国境沿いから撤退させることでアメリカと合意しました。
しかし、撤退の範囲をめぐり国境沿いの東西およそ440キロとするトルコ側と、およそ120キロとするクルド人勢力とで主張が食い違っていて、トルコのエルドアン大統領は、現地時間の22日夜までにすべての戦闘員が撤退しなければ軍事作戦を再開すると警告しています。
こうしたん中、クルド人勢力主体の部隊「シリア民主軍」のマズルム司令官が20日、アメリカのFOXテレビのインタビューに応じ、シリア北部からアメリカ軍を撤退させるというトランプ大統領の決定には失望したとしたうえで「アメリカにはまだクルド人を助ける時間がある」と述べ、アメリカの介入を求めました。
現在、シリア北部からは1000人規模のアメリカ軍の撤退が進められていて、トルコがクルド人勢力の撤退を要求する期限が迫るなか、軍事作戦の再開を回避できるか、予断を許さない情勢が続いています。
Kurdish commander calls for US help in Syria https://t.co/hDpsGOxISd
— NHK WORLD News (@NHKWORLD_News) 2019年10月21日
トルコが軍事作戦再開を警告 シリアも進軍 緊張高まる #nhk_news https://t.co/yGr5OdHjBQ
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年10月21日
トルコは、シリア北部でクルド人勢力に対する軍事作戦に乗り出しましたが、アメリカの要請を受けて、クルド人勢力に撤退する時間を与えるため作戦を停止しています。
しかし、クルド人勢力はトルコの要求より狭い範囲でしか戦闘員らを撤退させておらず、トルコは作戦の再開を警告しています。
21日には、クルド人勢力が支援を要請したシリアのアサド政権の軍が北部に展開する様子を、シリア国営テレビが伝えました。
映像では、戦車を乗せたトレーラーなど多くの軍用車両が移動し、シリア国営通信は「トルコ軍と対決する準備は整っている」などと報じています。
クルド人勢力は、後ろ盾のアメリカ軍がシリア北部から撤退したことで、これまで距離を置いていたアサド政権との協力に踏み切りました。
トルコが軍事作戦を再開すればアサド政権の軍と衝突する可能性もあり、緊張が高まっています。
アメリカのトランプ大統領は21日、ホワイトハウスで記者団に対し「停戦は完全に維持されている。小規模な戦闘はあるが、非常に小さなものだ」と述べ、アメリカの働きかけで軍事作戦が停止し、順調に推移しているという認識を示しました。
そして、シリア国内の油田を守る目的のほか、イスラエルやヨルダンからの要請を受けて、当面、小規模のアメリカ軍の部隊をシリア国内にとどめる考えを示しました。
そのうえで、トランプ大統領がトルコによるシリアへの侵攻を黙認し、テロとの戦いで協力してきたクルド人勢力を裏切ったという批判が高まっていることについて「われわれはクルド人勢力をずっと守り続けると合意したわけではない。なぜ長年戦い続けている2つの大きな勢力の間にわれわれの兵士を配置する必要があるのか」と述べ、反論しました。
トランプのエルドガン宛書簡の奥深さ、味わいぶかさがわかるよう、格調高き公式文書のフォーマットも残して翻訳してやったぜ。https://t.co/JmG1Opaif2
— Hiroo Yamagata (@hiyori13) October 22, 2019
シリア北部から米軍撤退 住民らジャガイモ投げつけ抗議 #nhk_news https://t.co/nNVlNejRb3
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年10月22日
トルコのシリア北部でのクルド人勢力に対する軍事作戦をめぐっては、トルコがクルド人勢力に撤退の時間を与えるとして、作戦を一時停止しています。
こうした中、トランプ政権は対テロ作戦のため、シリア北部でクルド人勢力と連携してきた1000人規模のアメリカ軍部隊の撤退を決めました。
部隊はすでに撤退を始めたもようですが、AP通信は、クルド系メディアの現地からの映像として、住民らがアメリカ軍の車列にジャガイモを投げつける様子を伝えました。
住民は「うそつき」とか「ねずみのように逃げていく」と叫んで抗議したとしていて、AP通信は「見捨てられたと感じるクルド人の怒りの矛先がアメリカ軍に向けられている」と伝えています。
トルコの軍事作戦をめぐって、トランプ大統領はクルド人勢力を裏切る形で作戦を黙認したと批判されていますが、21日、記者団に「クルドとは良好な関係だが、一生守るとは約束していない」と述べて、撤退の決定の正当性を強調しました。
イスラエル首相 組閣を断念 多数派工作失敗で窮地 #nhk_news https://t.co/FgJFJXteji
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年10月21日
ネタニヤフ首相はアメリカのトランプ大統領との緊密な関係を築き、隣国シリアに駐留するイランへの越境攻撃を繰り返すなど強硬な姿勢をとり続けています。
ネタニヤフ首相は先月行われた総選挙の結果、続投を目指し各党との連立交渉を進めてきましたが、議会の多数派工作に失敗し、21日夜、組閣を断念すると発表しました。
ネタニヤフ首相はみずからの汚職事件についても年内に収賄罪などで起訴される可能性があり、窮地に立たされた形です。
一方、イスラエル大統領府は声明を出し、議会でネタニヤフ首相に次いで多くの支持を集める、最大野党の中道会派「青と白」を率いるガンツ代表に、近く組閣を要請する見通しを明らかにしました。
今後、ガンツ代表がおよそ1か月の期限内に各党との連立交渉をまとめることができた場合、イスラエルで10年ぶりの政権交代となりますが、現状ではガンツ代表が、議会で過半数を占める連立を組むのは難しい情勢です。
政治の混乱が深まる中、複数の地元メディアはガンツ代表も組閣に失敗した場合、この1年で3度目となる議会の解散総選挙が行われる可能性が高いと伝えています。
Netanyahu unable to form new government https://t.co/xS7toCdaoe
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