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世界の核問題の検証などを行うIAEAは、ことし7月にトップを務めていた天野之弥氏が病気で死去したことを受けて、後任を決める選挙が行われていました。

選挙では、IAEAの35の理事国のうち3分の2以上の支持を得た候補者が新しい事務局長に選ばれることになっていて、当初は4人の候補者が立候補していましたが、投票を繰り返す中で、アルゼンチンのIAEA担当大使を務めるグロッシ大使と、ルーマニア出身でIAEAの事務局長代行を務めるフェルータ氏の2人に絞られていました。

そして、29日、IAEAでは4回目となる投票を行った結果、グロッシ氏が24票、フェルータ氏が10票となり、グロッシ氏が、35の理事国のなかで、3分の2以上の支持を獲得しました。

グロッシ氏は58歳。

アルゼンチンのIAEA担当大使などを務め、来年に開かれるNPT=核拡散防止条約の再検討会議でも議長に選ばれています。

グロッシ氏は、記者団に対し、「支持を得られてうれしい。このすばらしい機関の職員とともに、すべてのIAEA加盟国と連携していきたい」と述べました。

グロッシ氏は、来年1月1日までに、新たな事務局長に就任する予定で、イランや北朝鮮など難航する世界の核問題への検証に向け、手腕が問われることになります。